すっかり癖になってしまった湯布院映画祭に今年も行ってきました。今年は豊川悦司がゲストに来るので、夜のパーティに参加したら、直接話しもできるよって言ったら、妻も行こうかなと言っていたのですが、色々都合が合わなくて、従いてきませんでした。大概のゲストはずっと会場にいるし、今回も光石研などはずっと居たのですが、豊悦は乾杯の音頭をしただけで、会場には殆どいなかったから、妻が来ていたら叱られるとこだったので、来なくて良かったというものです。

映画祭に着いたら、愛媛のH島さんがやってきた、「脚本家の荒井晴彦さんが荒井脚本の『大鹿村騒動記』の僕の評がけしからん、湯布院に来ていないのか」と怒っているよと、嬉しそうに伝えてきた。夜のパーティでしばらく飲んでいるうちに、荒井さんと遭遇した。しばし『大鹿村騒動記』について話すも、一致できなかったけど、まあ映画観てそんなもの。
ヘベレケになった青山真治監督もやってきたので、「前の湯布院で上映した『こおろぎ』の時に、今、映画はスタンダードかシネマスコープでしかないと言っていたのに、今回の『東京公園』はビスタサイズのDCP(デジタル・シネマ・パッケージ)にしたんですね?」と突っ込むと、意外なことを突っ込まれたのか「え、え、そんなことを言ってましたっけ、ガハハ」と。荒井さんも「覚えている奴も居るんだよ」って横で突っ込む。『東京公園』は聞きたいことがたくさんある映画だけど、荒井さんから『群像』の青山VS蓮實重彦対談を読んだか、読んで聞かなくちゃって言われるし、こんなとこで聞いても青山監督は正直に答えないだろうし、適当に矛を収める。荒井さんに「蓮實重彦は嫌いなんじゃないのって」突っ込むと、『スーパー8』で一致してるんだと。映画芸術誌でも寺脇研さんと二人で絶賛ぶりに些か意外な程だったけど、僕も絶賛なので、まあこの映画を評価できるかどうかは、映画観の共通基盤に大きく左右されるところ。

映画祭の最終日、いつものメンバーの2次会に、今年は荒井さんも同席してくれたので、またも色々話したけど、翌朝は9時過ぎまで寝てしまうほど、したこま呑んで何を言ってたかよく覚えていない。ただ荒井さんがお薦めのミュージシャンとして、なんたらイスラエルって言っていたのを覚えて、ネットで色々調べてたら、荒井さんからメールがきた。
TOM PRINCIPATO「A PART OF ME」 イスラエル・ナッシュ・グリプカ
ってだけの文面が嬉しい、取りあえずYOUTUBEで聴いてから返事しようと思ったら、返事がないのを気にしてか再度メールがきた、今度は。
TOM PRINCIPATO「A PART OF ME」 イスラエル・ナッシュ・グリプカ 荒井のオススメ。
返事がないのは、誰からのメールか分からないからと送りなおしたのかと思うと、やっぱ荒井さんはいい人だと思ってしまう。

二人とも僕は初めて聞く名前だったけれど、TOM PRINCIPATOはブルースなギターを中心にしたご機嫌な音楽だ。、ここは「A PART OF ME」からの1曲を紹介。



これは結構、ザ・バンドやリトル・フィートを思わせる音だけど、Youtubeではインストも多く、クラプトンやウエスト・ロード・ブルースバンドを思わせる感じです。



イスラエル・ナッシュ・グリプカ(Israel Nash Gripka)の方は、ガスリー・トーマスや、ガイ・クラークを思わせるレッドネックなシンガー・ソングライターで痺れた。僕にとっては、ど真ん中ストライクな音楽で最高です。



ギター1本で歌うホーボーな歌いっぷりにクラクラきます。
バックがついているのを探すと、これなんてN.ヤング的な粗さで、これも悪くない。



荒井さんに返事をメールすると、マーク・ベノが来るって言ってたけどいつって聞かれたので、返答をした。

このトムズが主催する徳武弘文とマーク・ベノとベンチャーズのジェリー・マギーの3本のギター共演は最高間違いなしで、6年前のライブ映像を紹介します。




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