
試しに今日読み終わったラノベのレビュー(感想)でもb
「アクセル・ワールド」
著者:川原礫 出版:電撃文庫(アスキー・メディアワークス)
あらすじ:
ニューロリンカーという携帯端末を用いることにより、生活の半分が仮想ネットワークで行われる近未来。
太ったいじめられっ子ハルユキは、現実を呪いながら学内ローカルネットの片隅でスカッシュゲームのスコアを伸ばすだけの日々を送っていた。 そんなある日、ハルユキは美貌の副生徒会長黒雪姫から謎めいた言葉を告げられる。
「もっと先へ――《加速》したくはないか」
黒雪姫の誘いに応じたハルユキは、有線直結通信で「ブレイン・バースト」というプログラムを受け取る。それは、ニューロリンカーの量子接続に作用して思考を一千倍に加速するという驚くべきアプリケーションだった。 こうして「バーストリンカー」になったハルユキは、デュエルアバターを操り戦いに身を投じていく。
(wikipediaより)
感想:
3日前くらいに衝動買いして買った『アクセル・ワールド1 -黒雪姫の帰還-』。
戦闘シーンが多かったりして、比較的すいすい読めちゃったので昨日2巻を買って、そして今日読み終えましたwレビューは初めてなので、手探りですがポツポツ書いてみますね。
・このシリーズの好きなところ、その一「主人公」
正直こんなにも第一印象‘冴えない’主人公は初めてでした。でもそれは決してマイナスな意味ではありません。シンプルに→(引きこもり体質で対人のコミュニケーションにビクビクしていた主人公が、あるゲームとの出会いによって人との繋がりの温かさ、大切さに気付き、人間的に成長していく。)
とてもシンプルなテーマだと思います。この二巻でも確実に成長していて、話の節々に13歳という多感で、難しい時期の心情の機微がリアルに表現されていて、懐かしい気分になったりします。そんなところもまた魅力なのかな?と思います。
・このシリーズの好きなところ、その二「独特な世界設定」
じつはここまで世界の設定が細かい近未来ファンタジー(ジャンル分けがイマイチよくわからない)は、あまり読んだことがなかったです。というのも、「とある魔術の~」シリーズみたいな異能力とか、あんなかんじのシンプルなファンタジーだったらよく見てきましたが、このシリーズはとにかく設定が細かく、きちんとしたオリジナルの理論が展開されてます。
わたしたちの住む現代より、現実世界とネット社会が寄り添っている時代。また、わたしたちの住む現代より、生活の中にネットが浸透している時代。もしかしたら本当に何十年後にはこんな時代になっているのかも?と思わせてくれるような、それでいて作り話の持つメルヘンなニュアンスも持ち合わせた世界です。
総評(ほんの若干のネタバレあり):
この物語の中で、主人公は3つのアバターを持っていますが、それは3つの自分を行き来しているといっても過言ではないと思います。
3つのアバターというのはまず、
現実世界でのプヨプヨなぽっちゃりヲタである‘ハルユキ’というアバター。
次に、公共施設などに存在するローカルネットワーク内での、まるで現実世界のヒロユキをそのまま動物化させたようなかわいらしい豚のアバター。
そして、オンラインゲーム(ブレインバースト)内での、すごくスタイリッシュなフォルムを持ち、自分の持つ能力を駆使し他アバターと戦う「シルバー・クロウ」というデュエルアバター。
3つのアバターは、ハルユキのそれぞれ違った側面を移しています。
日常を送るが、(一言で片づけてしまいますが)ダメダメな過去を持つハルユキ。
ダメダメな自分に劣等感を感じながら、周囲と関係し合うことを恐れているハルユキ。
ダメダメな自分を内包しつつも、自分の居場所を見つけ、そして誰かに自分を認めてもらいたいという思いから、変わろうとするハルユキ。
ハルユキは、無意識にブレインバーストを従来のネトゲなどと同じ感覚で、いち対戦ゲームである、と捉えている節がありますが、自分自身がゲームのアバターになるわけですから、本質的に異なります。ゲームの中で得た経験は、ステータスとして、数字としてセーブされるわけではなく、実際の人生経験にリンクして、ハルユキ自身の人間的成長につながっている。しかし、現実世界に戻ると劣等感の塊の自分がいて・・・そして、これじゃだめだ!と改めて感じて・・・・・そのループw
単純ですがよくできた設定だと思います。
ハルユキは、自分がブレインバーストに出会ったことで、少なくとも昔よりも外交的になっていることに気が付いているか疑問ですが、少なくとも一巻はじめよりは人間的に良いベクトルを向いているように思います^^
また、デュエルアバターは「恐怖や欲望、強迫観念を濾し取って作り上げる」という設定です。まだそこには(2巻の時点では)触れていないので何とも言えませんが、絶対に「何かあるな」と思わせますw
すごくシンプルで、かつ綿密に練られている世界設定、そして魅力的なキャラクター。
これらがこれを読んでくれた方に伝われば幸いです。
ネタバレ云々考えず書いてしまいましたが、個人的には結構すいすい読めたし楽しめたのでこの小説はオススメしたいですb
一見の価値ありです^^