私は、ソウルを良く知らない。
通過するだけなら何度もあるが、仕事や遊びで行った事がない。

もう16年前の夏、ソウルで高校の数学教師をしている友人から連絡があり、お互い夫婦で会うことになった。
友人夫婦が、ソウルを案内してくれると言う。

韓国に戻る予定に合わせて予定をくみ、仁川からリムジンバスでソウルに着いた。
取りあえず、明洞のホテルに入り時間調整をしたが、妻が明洞聖堂に案内してくれた。
妻は、実家は大田だが、高校と大学はソウルで、下宿生活だった。

明洞聖堂の中で、妻が『学生時代、づうっとこの席で説教を聞いていました。』と、懐かしそうな雰囲気だった。30分くらい、その席に座っていただろうか。

さて時間が来て、友人夫妻がホテルに迎えに来たので、車で【パコダ公園】に、植民地時代に3.1独立運動で独立宣言を読み上げたところだ。

次に、南山の【安重根記念館】に、私がどうしても行きたかったところ。
安重根は、韓日中の連携を模索した一人だ。・・・日本では知られていないが。
そもそも、安重根の家は教育者の家柄で、彼も不幸な出来事が無ければ教育者で終わったはずだ。

歴史の見方が異なるのだから、韓日双方で評価が違うのは仕方がない。

夕方になり、食事をして、夜のソウルに繰り出したが、昼間と違い、夜は心地よい風が吹いて気分が良い。朝の4時まで、4~5件を飲み歩き、酒を飲みながら色々話をして盛り上がった。

私の体調は、3度目の脳梗塞で倒れ、回復してからまだ10ヶ月、妻が気遣ってくれた。

韓国のことわざ 【ハミョンテンダ (成せば成る)】

朝の4時に、彼らとホテルの前で別れ、友人夫妻は仁川の自宅に帰った。

ここからが、私が自慢したい【韓国のチングの付き合い】です。
彼は、別れ際に『明日(本当は今日)の夕方、見送りに来るし、セマウル号のキップは自分が買う。』と言ったが、友人夫婦は、その約束を守った。

朝10時、私たち夫婦は、友人の買ってくれた予約券で【チャンドックン(王宮)】を見学したが、ソウルの夏は、日本同様に暑い。

私は、【彼らは、来ることが出来ない。】と思ったが、時間通りに、キップを持って来ました。

韓国のチングの付き合い、日本で言う、義兄弟の付き合いに近いと思います。

その友人、頭は良いのに、校長になれなかった。
奥さんの話では、教育委員会と喧嘩ばかりすると・・・・・・アイゴ。

21時くらいに慶州に着いたが、寝ていてもう少しで釜山に連れていかれるところでした。