「姫、おはようございます、いかがですか??」
「お、おはよう… あぁ、今日も夢を見たよ…」
「そうですか。何かお薬をお持ちいたしましょうか?」
「いーよぉ。だいじょぶw」
「そーですか…分かりました。朝食が出来次第お呼び致します、」
「今日は持ってきてもらえるかなぁ…部屋から出たくないんだ…」
「了解しました」
黎〈れい〉は出て行った。
「…もーいっかいねよぉ…」
複雑になったこの状態をどうにかしたくって仕方なかったからだった。
――普通ではありえないほどの速さの時計――
グルグル廻ったり 形を変え続ける・・。
グニャグニャの時計。
――リボンで包まれた街――
まるで、”繋がれた”かのように…。
巡り巡って全てが変わる。
「進化する街…?」
その不思議な街に、あたしは立ち尽くす。
ほかに誰か入る気配はない…。
≪求メロ。砂漠ノ姫ヨ。我ガ願イ、聞キ届ケヨウ。≫
不思議…誰かの声がする…。
「求めろ…?」
≪我等ガ願イヲ 聞キ届ケル。砂漠ノ姫ノ願イハ ドノヨウナモノダ?≫
「願い…かぁ、この”目”で命朝が見たい、かなでも叶いそう。
じゃぁこの国にまた、大人が来ればいいな、」
この飛穂国には、大人は居ない。
大人は皆、焼け落ちる前に存在事消えてしまった。
これを知るのは、あたしだけ…、誰も気付かない。
大人なんて、居なかった事になってる…?
それが、怖いんだ。
≪失ッタモノハ モウ戻ラナイ。シカシ 砂漠ノ姫ガ生キテイルウチニ
モドルデアロウ。心配ハイラナイ。≫
「そっか、ありがとう」
見えない相手に微笑んだ。
命朝は居ない。
ここから出してしまうことになったのは、紛れもなくあたしのせいだった
命朝とあたし、夕月は双子――。
命の朝 と
夜の月
対照的な「朝」と「夕」。
それはこの国に生まれた双子の運命 【さだめ】で
刹那、場所が変わる。
「お前は何故、生まれてきた?」
―知らないよ
「あぁ、所詮 写身 か…」
―あたしはあたしなの…
「命朝とは違うのね…」
―ちゃんとあたしをみてよ…
ねぇ あたしは 存在してはならないの?
生きてちゃダメなの?
幼い心に植え付けられた恐怖。
他人は怖いものだと。
「あたしは命朝じゃない!!」
ガバッ!
あぁ。マタ目覚めがよくない‥。
「ン・・・」
「おはようございます、また命朝様関係の夢ですか‥凄くうなされておりましたよ?
ほら、朝食が出来たので持って来ましたよ?」
「ありがとぉ・・黎…一緒食べてー」
「えええ!?わたくしのようなものが・・・」
「いいよぉー食べよww
ハイっ!」
「いただきま~す★」
黎との何気ない会話、それは先ほどの夢すら忘れられるようなるほど面白かったのです
次、第二章^^