昨日は第71回富士登山競争に出場して来ました。
この大会は私にとっては大きな節目の大会でありましたが、巷では変人レースとも呼ばれているようです。
私もそう思います(笑)
ウルトラマラソンもそうですが、こう言った山岳レースには正直、興味はないのですが、この大会だけは素直にチャレンジしたいとずっと思っていました。
それは市民ランナーのグランドスラムと言う事もありますが、やっぱり日本一の山!!
富士山だからだと思います!!
富士山頂を制してみたいと素直に思ったからです。
アスリート魂でしょうか(笑)
マラソンや陸上トラック競技ではありありません。
当たり前ですが、まったく別物です。
特にこの山頂戦はガレバを三点支持でよじ登り手も使ったりでまさに登山競争です。
おサルさんになれる人が強かったりします。
なので、おしりの大きい人は不利です(笑)
そんな競技だと思いますが、一生に一度のチャレンジなので痛めている右脚首もどうにでもなれとチャレンジして来ました。
去年は山頂戦の出走権を得るために五合目戦に出場しましたが、山頂戦をゲット出来れば良いやと大会要項もまったく目を通さず、かなり舐めた準備で走って1時間50分10秒!
50分を切ったらAブロックだったようでBブロックとなってしまいました。
コース上にある富士浅間神社のお守りもゼッケンと一緒に送られて来ていました。
前泊ですが、少しでも前に並べる様、朝は4時に宿を出て5時半には会場に着きました。
会場では数名の知人とお会い出来ました。
去年、八合目の関門で引っかかったHさん。
私と同様に初山頂のKさんや五合目初チャレンジのYさん等。
お話してお互いの健闘を称え合いました。
道路が通行止めになるまで時間があったので、2,3kmウォームアップしましたが、やはり痛めている右足首が・・・痛い。
それでも、先週は大会で5kmキロ4を切って走れたので、今日も本番の緊張感とアドレナリンで乗り切れると思いました。
ただ、身体は軽く調子は良いと感じました。
スタート1時間前に通行止めになり直ぐに並びなんとかBブロックの数列目を確保出来ました。
前にAブロックが見えます。
Aブロックは少ないので余裕で並べます。
去年、しっかり大会要項に目を通していれば、あそこに並べたはずです(反省
6時半から開会式、地元消防員さんの力強いアツいエールを頂いて気合が入ります。
気温は20℃、無風でとても良いコンディションで山頂も晴天で7.7℃と発表されて良し、いいぞ~と思ったのですが・・・。
7時号砲!!
おおよそ2km位は混雑します。
ロスタイムは20秒位で1km5分4秒の入りでした。
500mは平地なので既に1分のロスです。
やはり少しでも前に並ばないといけません。
あとは、ひたすら上りです!!
当たり前ですが、だんだんと勾配がきつくなります。
目標は五合目を1時間50分、ここから2時間で3時間50分切りでした。
馬返しを58分で五合目通過が1時間49分台と予定通りでこの時は50分切りは大丈夫だと思っていたのですが・・・。
砂利道は石ころが多く足を取られます。
なるべく石ころのない硬い砂の上を行くのがコツなのですが、一般登山客もいますから都合よくは登れません。
七合目辺りからガレバ地帯になります。
三点支持でひたすらよじ登ります。
ここまで来ると前の人が少々遅くても簡単には追い抜けません。
自分の方が速くてもガレバで抜くにはルートを変えて一気に登り、前に出ないといけないので相当の力がいります。
ふくらはぎが吊りそうになり、ヤバいと諦めてまた後ろについて行くそんな繰り返しでした。
ここが難しいところだと思います。
そして、これが記録に大きく影響してしまいます。
八合目付近(3300mあたりか)で急に天候が一変しました。
雲の中で風も強く視界が数メートル状態になりました。
ここまで来ると、もう気力だけです。
手で腿を押して一歩一歩を少しでも速くと全身の力を使います。
足だけで無理すると、直ぐに痙攣しそうになりました。
3600m付近の鳥居が見えたらスパート(出し切る)の予定でしたが雲が厚くガスっていて視界も数メートルしかなく上を見ても何も見えません。
時計を見るともう3時間40分を回っていて、見上げる限り真っ白で山頂はまだ遠そうで4時間も無理だなと思ってしまい、この時にタイムはどうでも良い気持ちになってしまいました。
兎に角、ゼッケンはAの選手ばかりだから、絶対に完走出来るはずだと前の人に合わせてついて行くだけでしたが、50分を回った頃から声が聞こえて来ました。
あ~、もう少しだな!!
良し、行くぞと前の人をどんどん抜いてスパートしたら、あれよと鳥居が現れ、ゴール!!
なんとも言えないあっけないゴール!!
本当はゼーゼ―ハーハー呼吸も苦しく、力尽きてやっとたどり着いた~とガッツポーズで感動のゴールを描いていたのですが、いきなりゴールが来てしまい少し残念でした。
ここは経験の無さだと思います。
記録:3時間53分
マラソンの様に呼吸が上がってないので直ぐに記念写真を撮ってもらい、少しスマホで動画を撮っていたのですが、我に返ったか寒過ぎて低体温症になると感じて直ぐに下山しました。
<動画>
気温は7℃と言う事でしたが、強風とランパンで体感気温は相当低くかったと思います。
下山中も寒すぎて早く下りないと危険だと思いました。
<動画>
https://plus.google.com/u/0/photos/photo/104023854984122673884/6583316294656443154
寒さに耐えながら下山していましたが、面白いのが少しづ高度が下がってくるわけですが、気温が少しづつ上がってくるのが凄く感じられて、あと2~3度上がれば身体は元気になると感じていました。
この雲の中を抜けて3000m位からは晴れ間が出て来て、暖かくなって来ました
ここまで来たらもう大丈夫だと感じました。
みんな、狂った様に凄いスピードで下山して行きますが、私はゆっくりです。
下山は砂利や石で脚を取られ凄く足に負担がかかりへたすると怪我します。
そして、どうしてもバランスを取る為に踏ん張るので凄い体力を使っています。
下山も1時間以上かかります。
この体力はいりません。
後の回復が遅くなるだけです。
その分、練習の再開が遅れるだけです。
私はゆっくり歩きながら約1時間45分掛けてスバルラインに到着しました。
砂ぼこりで頭から足まで真っ白です。
送迎バスで会場の北麓公園に行き、荷物もここで受け取って身体も洗い着替えて閉会式を見ました。
あの極寒から下界は32℃の猛暑でした。
Kさんと会えました。
まさかの五合目の関門で引っかかったとの事で残念でした。
調子が悪かったようです。
リベンジのHさんも今回も8合目で引っかかってしまった様で残念でした。
今回で富士山は引退すると言われていましたが、またチャレンジして欲しいです。
日本一の山岳レース、表彰式は流石に素晴らしいです!!
国が認証する大会!
入賞者には総理大臣、文部大臣の認証する賞状が贈られます。
とても素晴らしい表彰式でした。
山頂戦はなんと男女共に連覇でした。
五郎谷選手(コモディイイダ)
吉住選手(MEDIFORM)
知人とも別れて、ここから駐車場まで送迎バスです。
今回はレンタカーを借りていました。
運転してブレーキを踏んだ瞬間、右足首がズキン!!
痛い、、、。
アドレナリンが切れた様です。
真面目にしっかり治さないといけません。
ふじやまビールと道の駅に寄ってお土産を買って帰りました。
マラソンを始めて6年目になりますが、サブスリーを獲った頃からグランドスラムを意識していました。
ウルトラマラソンを走るのに少し敬遠していて1~2年遅れてしまいましたが、一度で達成出来たことは記録に関係なく素直に嬉しいです。
また原点に戻って陸上競技等スピードを磨いてランニングライフを楽しんで行きたいと思います。
富士山、ありがとう!!
このブログはグランドスラム達成のためのモチベーション作りの一環で始めましたので今回が最終回です。
ここまで殆ど秘かに書いて来ましたが(笑)、読んで頂いた方々の皆さま、ありがとうございました。
追記、
ニュースに映っていました(笑)
http://www.news24.jp/articles/2018/07/27/07399884.html
先月の日本選手権もTV放送でバッチリ映って何かあるのかな~??
宝くじ買ってみます!!