カタックダンスの名手、リーナ
お恥ずかしながら、私はデリーの誰もが知る有名舞踊学校に5年在籍し、インド伝統舞踊を習得した者です
私がインドに来た理由は、学校からの入学許可をもらったからでした。
先日、学校で友人だったリーナのリサイタルへ行きました。
彼女は今やインドを代表する、カタックダンサーです。
カタックダンスは、インドの古典舞踊の一つですが、唯一西アジアの影響を受けた踊りで、物語を動きで見せたり、優雅な連続回転を見せ場に入れた動きで知られています。
音楽バンドのタブラとの即興コラボも見どころ。
私は多くのカタックダンスを観てきましたが、リーナの踊りは本当にインド一だと思っています。
私がやっていたのはカタックではないため、かえって一観客として無から見ていられますが、
毎回見る身のこなしの美しさには息を呑むばかり。
リーナは14歳で、カタックを極めるために、生まれ故郷のネパールから一人、インドにやって来て舞踊学校の寮に入ったということでした。
それから30年近くをブレずに、カタック一筋で生きて来た人生は、見事という他ないのです。
人生の伴侶に選んだ人も、彫刻という、やはり芸術を極める男性でした。
妖精のような彼女の動きは本当に滑らかで美しく、柔らかい中にも強さがあります。
ため息が出るような美しさ
ここまで来るために、どんなに強い意志と隠れた努力があったのか。
私の友人の中でも、もっとも尊敬する女性の一人です。