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バルセロニスタ

バルサ大好きのバルセロニスタによる自分勝手な観戦記です!!

EUROが始まり、いくつかの試合を観たのでちょっとした感想。

 

①    クロース(ドイツ)

EUROを最後に現役引退を表明しているクロース。初戦でパス成功率99%をたたき出しましたが、圧巻はトラップ。ドイツ代表、スコットランドの選手がボールを受けるとトラップ後にボールが少し転がっていきます。しかし、クロースは違います。足元にぴたりと止めていつでもボールを蹴ることができる状態になっている。ちょっとしたことだけどこれがパス精度の向上、抜群のゲームメイク力の土台なのではないかと思います。いつでも同じところにピタリとボールを止められれば、ルックアップも容易だし、試合の流れのコントロールもできます。

 

バルセロニスタですが、クロースの引退はもったいないと思ってしまいます。

 

②    ドイツ代表

ベテランと若手の融合が素晴らしく、ムシアラ&ヴィルツが動きやすいようにギュンドアンが黒子に徹しフォロー。攻撃ではサネ、フュルクルク、ミュラー、試合を締めたいときはエムレ・ジャンを投入できるなど交代カードも豊富。優勝候補の筆頭に上げたいくらいの充実ぶりを発揮しています。

 

③    スペイン代表

ニコ・ウィリアムズ、ヤマルの両翼にいい形でボールを預けてそこから攻撃を仕掛ける。守備は前からのプレスを全員が共通認識で行うことができる。ドイツと並んで優勝候補に上げられる。ニコ・ウィリアムズとヤマルの交代要員がちょっと見当たらないのが心配。両名の怪我や出場停止になった際のBプランがほしい。

 

④    ニコ・ウィリアムズ&ヤマル

ここまではニコ・ウィリアムズの切れ味鋭いドリブルのほうが目立つ。ヤマルは相当警戒されていてボールを持つと対面のSBに加えてすぐにカバーが入ってくる状況を作られている。その中でもヤマルは突破やクロスで貢献できているのだから素晴らしい。

 

⑤    クロアチア

今までチームの屋台骨を支えていた選手の力が衰えてきたのが顕著に出てしまった。グループリーグ突破は難しそう。

 

⑥    イタリア

スペイン戦を観たがいいところなし。アルバニア戦は良かったみたいだけど、クロアチア戦までにチームを立て直せるかが課題。

 

⑦    イングランド

いい選手がそろっているので期待していたが、期待外れ。守備戦術が定まっていない印象で、連動しておらず、後方に守備ブロックを作って相手のボールを奪うけど、攻撃にスムーズに移行できず攻めあぐねる。グループリーグは突破できると思うけど、いつ負けても驚きはない。

 

⑧    デンマーク

イングランドよりは可能性を感じる。

 

⑨    フランス

初戦は6人で守り、4人で攻める印象。2018年にワールドカップを制した時から、中盤にボールハンターを置き、前線のタレントで試合を決める形。今回もあまり戦術的な特徴を感じない、個々に技術、フィジカルに頼ったチーム。エムバペ、デンベレ、テュラムのコンディションは良いようには見えないので早期敗退もあり得る。

 

⑩    オランダ

フランスと同じくらいのレベル。こちらも攻撃陣の出来に左右されそうだが、ファン・ダイクのコンディションが気になる。フランス戦では一人だけゴール前でラインを下げて決定機を作られるシーンがあった。DFリーダーとして守備をまとめる役割の選手が一人ずれているということは、チーム全体の守備にほころびが生じやすい。

 

⑪    オーストリア

ラングニック監督の元、非常にハイレベルで好印象なチーム。攻守にわたり連動しているし、今大会のダークホースになれるだけの実力を持っている。最終戦のオランダに勝っても驚きはない。

 

⑫    ポルトガル

前線のクリスティアーノ・ロナウド、最終ラインのぺぺと大ベテランを起用しているがチームとして良くまとまっているし、ハイレベルなチーム。DFラインはぺぺ、ルベン・ディアスが締め、中盤にはベルナルド・シルバとブルーノ・フェルナンデスが存在感を放ち、前線ではラファエル・レオン(初戦はダイブで印象が悪かった)がドリブルでアクセントを加える。ドイツ、スペインに次ぐ優勝後方を言っていい。

 

⑬    クリスティアーノ・ロナウド

カタール・ワールドカップで評価を落としたが、今大会は大きく復調。ゴール前でCBの裏をとる動きを見せたり、サイドに流れて攻撃の起点を作ってみたり、ボールのないところ見えにくいところでの貢献が大きい。また、トルコ戦ではGKと1対1になり、ブルーノ・フェルナンデスにラストパスを選択したことも好材料。フォア・ザ・チームの精神をチーム全体に植え付けるとともに、今後自分へのボールを集める効果も期待できる。サッカー選手としてさらにワンランク上の円熟味を増した選手になっています。

 

総括

ここまでの試合を観た感じとしては、ドイツ、スペイン、ポルトガルが優勝候補。個人的にはスペイン、ポルトガルに優勝してほしいですが。選手層を考えるとドイツの優勝する可能性が高いと思います。大穴はオーストリアです。