Fanta.NAOYAH!! のブログ ~冬も夏もスノーライフ~ -73ページ目

電車内でのこと~

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端っこの席で本を開いていた電車内。



不思議なもので、あの空間はなぜか集中して読書ができる。去年から興味を持った脳機能についてのもの。自己啓発にも役立つし、人間の習性などがわかって面白い。



三駅程乗っていた頃だろうか。乗り込んできた乗客に、少しお歳をめした女性がいて、僕の席の付近へと近づいてきた。



ん~。ジャッジが難しい。かなり元気そうだし、おばぁさん!って言いきれない容姿。どうしよう‥。逆に失礼にあたらないか‥。



時間にすれば十数秒だと思うが、頭の中は色んな考えが交錯しまっくっていた。



どうぞ!



思いきって席を立った。女性は深々と頭を下げ、僕の座っていた席についた。



よかった!ムッとしてない!



ドアに背をもたれ、読書の続きをする。しかし、あまり文章は頭に入らず、失礼がなくてよかったぁ~、ってか、ムッとされたらどういう振る舞いをすればいいんだろう、などと、先程の行動について考えてばかりいた。



何も言わずにさりげなく席を立って、車両の奥へと消えていくことはたまにやる。けど、あのタイミングは、ちょっとそれをやると不自然すぎたしなぁ。



そんな些細なことを考えていながら、10分程時間が経った頃。女性は目的の駅に着いたらしく、席から腰を上げた。そして、ドアのそばにいた僕にあらためて深々とおじきをし、


「ありがとうございました」



と言った。



大したことをしていないのに、あれだけきっちりお礼を言われると、なんだか照れくさかった。



足腰に不安が重なっていく年配者へ、健常な若いのが席をゆずるのはあたりまえのことだ。やってあげたという気持ちはない。



力のない女性が重く感じる荷物だって、筋肉量の多い男性は苦にせず持てる。だから、変わって持つ。目の不自由な方が歩いていたら、その先に放置自転車などの障害物がないか目をやってみる。こっちの方が見えているのだから。



リフト降り場の近くやパーク内で座っている、危険や迷惑を知らないスノーボーダーへ、さりげなく一声かけてあげれば、彼らはそれを知識とする。何度も同じやられ方をして滑ってる人へ、タイミングを見計らって話しかけてみる。新たな楽しさを発見してくれるかもしれない。



力のある者が、知識のある者が、そうでない相手へ手を差しのべる。自分もそうされてきたように。そうされるよう側にもなるように。



ただ、相手にとって不必要な投げ掛けになっては本末転倒。そのさじ加減は意外とデリケートな時もある。



まぁ、やらない後悔よりは、やった後悔の方がいいかな。



あらためてそんなことを考えた、一時でした。