「学び効率が最大化するインプット大全(樺沢紫苑著)」の感想。
2ヶ月くらい前に読んで記事も作っていたのだけれど、公開しそびれていたので。
自分用忘備録の性格が強いので文章はそこまで丁寧ではないです。
この本を手に取ったきっかけは、
「なぜ勉強しても覚えてられないのか」
「本を読んでもすぐ内容を忘れてしまうのか」
「隅々まで読んだはずなのに、なぜ自分の言葉で説明できないのか」
こうした悩みからです。
こういう悩みは大なり小なりは誰にでもあると思うんですけど(あるよね?)、
「うわー、あれ、なんだっけ、覚えてないなー。やったはずなのに」
「覚えてる、覚えてるよ、あれでしょ、あれ、あー・・・なんだっけ、説明できない・・・」
ってのが最近俺も多くなっていまして、
「よくないなー。なんとかしないとなー」
とは思うのだけど、
「けどどうしたら良いのかなー」
と、そのまま放置してしまうのを繰り返していました。
で、この本買って読んだら冒頭に、こうした悩みへの答えがシンプルに書いてありました。
「そもそも、インプットからできていない」
あやふやな知識をあやふやに入れても、それはinputではありませんよ、inしてもputできずにoutしていますよ、右から入って左に出て行っただけですよ、in-outしてどうするんですか、と。
いや、まあそうなんですけど、改めて文章にして言われると、そりゃそうだよなあ。グサっとくるものがある。
じゃあそれをどうやって克服するのか。
根底にある考え方は1つ。
「どうやってインプットの質を上げるか」
そうなると、解決すべき疑問が2つ浮かぶわけです。
1)そもそもインプットの質ってなに?
2)どうやって質を上げれば良いの?
この本にはタイトル通り、様々な小技も含めていろいろなインプットの方法論が書いてあるけど、結局はこれに尽きるのかなと、読んでいて思いました。
この2つの疑問を自分なりに読み解いてみました。
1)インプットの質ってなに?
情報の知識化、知恵化のこと。
使える知識を仕入れること、仕入れた思考を整理することが大事
DIKWのピラミッドの上の方に行くことかなと。抽象化、一般化
知識は量より質。
2)どうやって質を上げるの?
本題に入る前に・・・
「カクテルパーティー効果」
(パーティーの中のような騒がしい場所でも、自分の興味のある単語は不思議と聞こえる現象)
自分が興味ある話題には、ヒトの脳は勝手に「アンテナ」を立てているんですって。
→じゃあ、意識的に「興味・関心のアンテナを立てる」ことができれば、知識のインプットはより効率的になるんじゃね?
そういう目で見ると、この本に書いてある
「アウトプット前提で知識を仕入れる」
「最低限のメモをしながら聞く」
「事前に目的意識を持つ」
「実際にセミナーや旅行で現場に足を運ぶ」
「最前列に座る」
・・・すべて興味のアンテナを立てる方法なのかなと思いました。
興味のアンテナが立つと、それがものの見方、考え方、思考の切り口が変わって、ひいてはそれが知識の質を上げるのかなと。
そういえば、「バカの壁」の冒頭で養老孟司さんが、
学生に「出産のドキュメンタリー映像」を見せたら、男子学生はほとんどが「知ってるよこんなこと。保健体育でも習った」って反応だったのに対して、女子学生の多くは「新しい気づきがたくさんあった」みたいな反応だった
みたいなエピソード(うろ覚え)を書いていたけど、これも興味のアンテナの有無による「インプットの質」が招いた事象なのかなと、ふと思いました。
「ものの見方が」手に入る「知識の質」に影響をするということなのかなと思います。
(なお、養老孟司さんはこのエピソードを「知っていることしか知ろうとしない事も一種のバカの壁である」という流れで書いてたと思う。こういうニュアンスも含んでいたかは覚えてません)
・まとめ
この本を読んで気づいたこと)
・インプットはアウトプットと不可分である
・知識は量より質であり、ものの見方の質は知識の質と関係する
・意識的に情報の質を上げるには、「興味のアンテナ」を立てていかないといけない
実践していきたいこと)
・最初に全体を俯瞰する(例えば本を読むときは、全体を先にパラ見するとか)
・目的意識を持る(今自分は何に困っていて、何を知りたくて、情報を仕入れたらどう活用したいのか)
・質の低い情報を収集しない。キュレーターやメンター(信頼(信用)できる情報源)を持つ