率直に言うと、ろくでもないオッサンがこき使った女の子を見殺しにした話です。
観ていて気分悪かったですね。
最後にオッサンが大泣きするシーンでも「何を今さら泣いてんの?」って話ですよ。
この映画観て「感動した」って言ってる人いましたけど、意味が分からないですね。
きっと、このオッサンと同じように人を雑に扱ったことがあるから、共感して感動したんじゃないですかね。
このオッサンの声、西川のりおそっくりでしたね。
性格も相まって『じゃりんこチエ』のテツを思い出しました。
小さい頃に見ていたアニメなので内容も詳しくは覚えていませんが、乱暴者で金に汚いオッサンだったと思います。
僕がいちばん嫌いなタイプです。
この映画の女の子は優しすぎだし、オッサンに依存してしまったのであまり強く出られず、オッサンは最後までクズでした。
けど『じゃりんこチエ』のチエみたいな子だったら、殴ってでも人道に外れたことはさせないと思うので、映画が終わる頃にはちょっとはまともな人間になっていたんじゃないでしょうか。
まぁ映画としては面白くないでしょうけど 笑
これまで述べたように、多くの人が感動の名作扱いしてますけど、僕はこの映画を胸糞映画だと思ってます。
ただ、僕はそんな胸糞だからこそ「こうはならんぞ」って思えたし、それはそれでこの映画の役割はあるのかなと思います。
反面教師的な道徳映画ですね。
まぁ僕には歴史的名作ってほどにはこの映画に面白さは感じませんでしたけど。
世界的名匠とか歴史的名作だからと言って、僕はつられて過大評価はしないようにしておきます。
ここに書いてることは便所の落書き程度のものなので僕の評価に価値もありませんけどね 笑
ただ、このタイトルは好きですね。
夏目漱石の『こころ』を読んだときに「この内容でこのタイトルを付けるのか」って感動したときと似ています。
ロードムービーではあるんですけど、そんなに2人が進んでいる道路みたいなのが重要なわけじゃなくて、それこそ「人道」とか「道徳」で使われる意味での "道" なのかなと勝手に推測してしまいました。
シンプルな単語に深くて様々な意味を持たせるってすごいですね。
そのセンスは羨ましいです。
なんか読み返すと文章が荒んでいますね 笑
そのくらいこの映画の鑑賞後にマイナスな感情が湧いてしまったんでしょう。
とにかく、この映画を名作ということは許せても「感動した」と言われるのは理解できません。
作品の否定はしませんが、久しぶりに胸糞悪い映画を観てしまった気分です。