確かにブラッド・ピットはかっこよかったですよ。

身体もしっかり鍛え上げていて、その点はリスペクトします。

ただ、僕は格闘技とかあまり好きじゃなくて、殴り合いを見てもあまりいい気分にならなくて。

だから、この映画のメインテーマみたいなものが合いませんでしたね。

それにエドワード・ノートンがかっこいいって書いているレビューも見かけましたけど、それはよく分かりませんでした。

他の映画のエドワード・ノートンなら分かりますけどね。


キャラクター的なことを言うと、この映画のブラピみたいな悪い感じがあまり好感が持てなくて。

威圧的で攻撃的な態度とか、どこでも煙草を吸って吸い殻を投げ捨てたりとか、ウェイターの仕事していて食べ物にツバ吐いたりとか「うわっ…」ってなっちゃいましたね。

僕ももういい歳になったのでちゃんとしている人の方がかっこよく感じるようになりました。

これも高校生とかの頃に観たら「カッコいい!」ってなっていたかもしれませんけどね。


サスペンス要素もありましたけど、あまり新鮮さを感じませんでした。

もう30年近く前の作品なので当たり前なんですけど。

そんなオチ、もう何回も観たよってなっちゃったんですよね。

公開当時に観ていたら少しはこのオチに驚いたりできたかもしれませんけどね。


それにしても、いわゆる解離性同一性障害とかになるんでしょうけど、この映画でのその疾患の描き方は病理的にどうなのかなって気になってしまって。

最後は別人格と喧嘩してましたけど、あんなに1人で吹っ飛ばされたりするのかなって思ってしまって。

フィクションにリアリティを求めすぎかもしれませんけど、少し医療知識を持ってしまったもので、そういうことが気になってしまいましたね。


ちょっと期待しすぎちゃったのもあって、いざ観終わるとがっかりしちゃいましたね。

僕にはこういう "男臭さ" みたいなものが漂う映画って合わないんだなって改めて実感させられました。

名作扱いされてるので悪く言っちゃダメみたいな風潮ありますけど、僕は「面白くなかった」とはっきり書いておきますね。