なんらかの闇を抱えている人で、あえて自分では何も言わないけどわざとらしくその雰囲気を醸し出す人いるじゃないですか。

この映画はそんな感じです。

核心に迫るようなことは言わないけど、ところどころで匂わせている映画ですね。

「言いたいことあるならハッキリ言えば?」ってイライラしますけど、そういう匂わせから隠されたものを読み取ることを楽しむものなんでしょうね。

ただ、観ていて退屈なんです。

親子でトルコにバカンスに行く話なんですけど、それが全然面白くない。

よその親子のホームビデオ見せられてもつまらないよ、って話です。

おかげで集中力切れてしまって、いくつかの大事なシーンを見逃してしまったみたいです。

だから見終わった後も「つまらないもの見せられたな」ってなったし、他の人の考察を見てもしっくりきませんでした。

「そんなシーンあったか?」って感じでした。


ただ、その匂わせ方は上手かったなとは思います。

映画全般を通して親子でのバカンスというほんわかホームビデオが流れるんですけど、違和感をずっと感じるような気持ち悪さがありました。

それは登場人物が見つめているものとか、発言だとかにあったと思いますし、BGMの音楽のアレンジとかもそうでしたね。

原曲をスローにしたり音をこもらせたりして聴いていて不快感を感じました。

それに「なんでこのシーンこんなに長く見せるの?」ってところもいくつかありましたが、そこも実はヒントだったんでしょうね。

僕はそこから隠された真実が読み取れなかったみたいで残念です。


なんの変哲もない動画だけど実は恐ろしい真実が隠されている、僕好みの作品ですが、その変哲もない部分がつまらなくて全然楽しめませんでした。

他の方のレビューなどで隠されている真実、これも正解かわかりませんが、それを知った上でもう一度観ると「あ、このシーンがヒントだったのか」とか思えて面白いかもしれませんね。

けど、やはり前知識なしで観ると、僕にとってはつまらない映画なんだと思います。