完全に "内輪ネタ" でしたね。

自分は関東圏から遠く離れたところに住んでいて、行ったこともないので、埼玉とか群馬があぁいう言われ方をしてもピンと来ないところが多かったです。

この映画の中の多くの笑いどころを逃している気がしました。

特定の県をたたみかけるようにディスる、くだらないことをマジメにやる、って笑いのスタンスは好きでしたけどね。

それに、埼玉と千葉が出身芸能人で張り合うところがいちばん面白かったです。

小倉優子や小島よしおを出したところで「そいつらじゃ弱い!」って言ったところは声を出して笑いました。

関西を舞台にした2作目があるみたいですけど、同じように大阪と滋賀みたいな対決があって欲しいですね。

なんなら、さらに他の地方を舞台にした3作目、4作目を作ったときも。

「またやってる、恒例かよ」って定番ネタとして笑えると思うので。

そういう全国共通で笑えるネタがもっと欲しかったですね。

映画を観るにはある程度の知性が必要とは言いますけど、せっかくこれだけバカバカしい映画を作っているんだから、地域の特徴を知らないバカでも笑えるネタを増やしてもいいと思いました。


主人公のGacktが適役でしたね。

ただ、やっぱり隠しきれない老いが見えてしまって学生役に少し無理を感じてしまったのも事実で、もっと若い俳優でもよかったんじゃないかと思ったんですけど、じゃあ誰?ってなるんですよね。

僕が若い俳優を把握しきれてない部分もあるんですけど、この主人公みたいな容姿端麗で沈着冷静な貴族のようなキャラクターが似合う若い俳優っているんですかね?

そう考えるとGacktは唯一無二のキャラクターだし、これから彼の後継者になる俳優の登場が待たれる気がします。

二階堂ふみの役も本当に男性が演じてもよかったんじゃなかったんですかね。

僕なんて「この人は男装してる女性で、男装してる理由が途中で分かるんだ」って思いながら観てましたから。

鑑賞後に原作のWikipedia見て女性っぽい男性って知りました 笑

なら、最初から男性が演じてくれた方が余計なこと考えなくて済んだし、ある一定の層から男性同士のラブシーンは需要があったんじゃないでしょうか。

名前は分からない人が多いですが、女性っぽくて学生を演じられる男性俳優は何人かいそうですし。


笑いのスタンスは好きでしたけど、関東圏やボーイズ・ラブ愛好者など特定の方面にターゲットを向けていたみたいで、自分はそこには入ってなかったかな、って感じです。

九州圏内に住んでいるので、埼玉を佐賀に、東京を福岡とかに置き換えてくれたら大好きなコメディ映画になっていたかもしれません。

この映画の関東圏と他の地域での興行収入や評価にどのくらい差があるか気になりましたね。

第2作も観てみたいと思います。