映画に出てくる殺し屋って冷静で、殺しの依頼もさらっとこなすイメージですけど、この映画の殺し屋はあたふたしているし、なんかドタバタしてるんです。

そのおかげで何度もピンチになるし、仲間も死んでしまいます。

そんなクールなイメージからは程遠いこの映画の殺し屋兄弟なんですけど、しめるところはしっかりしめてくれるので最終的には「かっこいいなぁ」ってなりました。

20年以上も前の映画ですけど、この映画の殺し屋のキャラクターは新鮮で面白かったですね。


ウィレム・デフォーが演じる刑事は『レオン』のゲイリー・オールドマンとちょっとかぶってしまいましたけど、観ていて楽しかったですね。

主人公より出てくるのが楽しみになるキャラクターっていますけど、この刑事がまさにそれです。

ただ女装シーンはキツかったですね。

僕は同性同士のラブシーンみたいなのが苦手なので、それがなければほぼ全編この映画楽しめたと思うんですが、コメディ要素だったのかな?

「その見た目で女装して潜り込もうとするんかい」って笑わせようとしたんでしょうか?

僕はそれでは笑えませんでした。


殺人現場の検証をしていると、ウィレム・デフォーがあたかもその現場にいたかのように空想するシーンも印象に残っています。

この映画、ストーリーを淡々と進めてカメラワークとか間の取り方とかあまりこだわりを感じないんですけど、このシーンはカメラワークが凝っていたりスローモーションにして何が起こっているかゆっくり見せたり、こだわりを感じました。

多分、この監督が撮りたかったシーンだったんでしょうね。

他のシーンがシンプルな撮り方をしているので、このシーンのお洒落さみたいのが目立ちました。

映画監督って魅せたいシーンを目立たせるために、あえて他のシーンをシンプルに撮るみたいに考えて映画作ってるのかなぁと考えさせられました。


僕が好きなクライム・アクションと言ったジャンルになるのでしょうか、まさに好みのそれでした。

結構タイトルを聞く映画ですけど、なぜ今まで観てなかったんでしょうね 笑

続編もあるみたいなのでいつか観てみたいと思います。