久しぶりにガイ・リッチーの映画を観ました。

『ロック・ストック・アンド・トゥー・スモーキング・バレルズ』『スナッチ』はBlu-rayを買うくらい好きでしたけど、その後の作品は観てません。

『シャーロック・ホームズ』『アラジン』と有名作品も出てるんですけど、観損ねています。


何か雰囲気変わったなぁというのが第一印象です。

『ロック・ストック〜』や『スナッチ』はカメラワークやセットが凝ったポップな映像だったんですけど、この映画はそんなにカメラワークにこだわりを感じないし、セットもシンプルで、ずっと重苦しい雰囲気が漂うような感じです。

それに、以前の作品はいろんな登場人物がそれぞれの場所で時系列もバラバラにストーリーが進んで、最終的にひとつに繋がるパターンでした。

そのおかげで、何が起こっているか理解するために何回も見直さないといけないくらいでしたから 

けれど、この映画はそんなに場面の転換もないし、時系列も複雑に行き来しないので、1回観ただけで話の筋がちゃんと頭に入ってきました。

観やすくていいんですけど、ガイ・リッチーっぽくないなぁと感じました。

まぁあの路線の映画ばかり続けていれば、タランティーノのフォロワーで終わってしまっていたかもしれませんからね。


『ロック・ストック〜』『スナッチ』の雰囲気も好きですけど、この映画の雰囲気もよかったです。

ずっと重苦しい不穏な空気が流れてて、ジェイソン・ステイサムの物静かな感じが不気味なんです。

これはよくないことが起こるぞーって雰囲気が蔓延して、観ていてワクワクさせられました。

そこで強盗に襲われてあの立ち居振る舞いですよ。

このおっさん、何者?ってなりました。

導引部分としては上出来でしたね。

けれどその後は驚くところはなかったかな。

ジェイソン・ステイサムが何者で、なぜ現金輸送車の警備員になったかとか、こういう映画にありがちな裏切り者は誰かとか、まぁそうでしょうねって感じでした。

昔の映画のリメイクらしいので真新しいネタはないでしょうけど、サプライズを感じなかったのでサスペンス的な部分では物足りなかったかな。

ただ、ガイ・リッチー映画のジェイソン・ステイサムはやっぱりカッコいいし、またこのコンビで、今度はガイ・リッチー脚本で新作を作って欲しいですね。