ピクサーは人の気分をよくするポイントみたいのがもう分かってるんでしょうね。
ストーリーだってそんな意外性はないんです。
「こうなるんだろうなー」って展開が分かってても「あぁいいなー」ってなります。
ただ、ストーリーに新鮮さを感じなかったのも事実です。
ピクサーはこの映画のターゲットをどこに置いたか分かりませんが、まだ映画をあまり観ていない子どもは満足させられても、映画をよく観ている人たちには、どこか不満が残る内容だったんじゃないでしょうか?
そんなに映画を観ているわけではない僕でも、展開はありきたりに感じてしまい、ストーリーに関しては満足はできませんでした。
サスペンスでもないし、子ども向けに作ったのであれば、こんなありきたりのストーリーでもよかったんでしょうけど。
ストーリーにサプライズを求める人には不向きな映画ではあるかな。

僕はこの映画をBDレンタルで観ました。
オープニングでタイトルが切り絵みたいな感じで出てくるんですけど、それが原題の『COCO』じゃなくて、日本語で『リメンバー・ミー』って出るんです。
劇場公開版とかではどうなってたんでしょうか?
そのあともコンテストのチラシだったり、銅像の文字だったり、いろんなところが日本語に直されています。
もちろんオリジナルではこれらも全て英語なんでしょうけど、例えば韓国で公開されたものはハングルだったり、ロシアだったらロシア語だったりしたんでしょうか?
だとしたら、結構な気配りですね。
多分、子どもが見やすいようにって配慮なんでしょうけど。
でも、全てがそうではなく、英語のままのものもあって、ぼくが気になったのは、何回も出てくる壁に書かれた文字が英語のままだったことです。
何回も出てくる壁の文字が英語のままで、特にストーリー的に流してよさそうなところは日本語に直されていて、そのへんのルールがよく分からなくて「?」ってなりました。
親切でしてくれたことが、自分にとってはかえって気になるものになってしまいました。
変に気を使わず、そのまま字幕を付けてくれてもよかったかなぁと思います。

前回、記事を書いた『DESTINY 鎌倉ものがたり』と同時にレンタルしたんですが、どちらも死後の世界への冒険モノでした。
狙って借りたわけではなかったんですけど 笑
両作に共通していたのは、死後の世界はすごく美しいところで、そこに住む人々は穏やかな暮らしを送っているということです。
とくにこちらの作品は、死後の世界がCGを使って幻想的に描かれています。
CGもそろそろ進化の限界だろうなーと思ってたんですが、この作品を観て「また進化してるやん!」って思いました。
それに人の死を悲しいものって描かなかったのが、両作の個人的に好感が持てましたね。
人の死をネタにして泣かせにかかる作品が嫌いなだけですけどね 笑