ゾンビ映画やパニック映画が流行ったらときには、僕もそれなりに観てきました。
その中で、そういった映画のパターンが見えてきてしまったのかもしれません。
まず、仲間の死に方。
ゾンビ映画だと、何人か仲間が死にますが、この映画での仲間の死に方は観たことがあるものが多かったです。
ゾンビに追いつめられて自殺したり、ゾンビ化した恋人に殺されたり。
昔、他の映画で観たパターンでした。
それに、誰を最期まで生き残らせるか。
ゾンビ映画の作り手がいちばん考えるのは、そこだと思います。
しかし、これほどゾンビ映画が溢れてしまうと、誰が生き残ったとしても斬新さを感じなくなってしまっています。
この映画でもそうでした。
そもそも、品川祐という人はお笑いの中でも "王道" な人でした。
これほどお笑い芸人が溢れ、変化球な芸人も次々に出てきている中、漫才も "王道"のネタを作ってきた人です。
僕は品川庄司のお笑いDVDを全て持っているくらい、品川祐のファンだからそう感じました。
この映画は、意図的に "王道" のゾンビ映画を作ったのかもしれません。
ゾンビ映画としては飛び抜けたものはありませんでしたが、品川祐の映画としては楽しめました。
会話の間の取り方や、合間に入れてくる笑いも好きでしたね。
それに、俳優ではない人の演技がよかったと思います。
千鳥の大悟、野性爆弾のくっきー!、湘南乃風のRED RICE。
ただ単に、芸人や歌手が映画やドラマに出るのが好きというのもあるんですけど 笑
ベタなゾンビ映画ではありましたが、楽しめたし、観ていて安心感もありました。
逆に、一般に天才と崇められる芸人のようなクリエイターが作った作品は理解できないことがあるし、観ていて不安定な気持ちになります。
この作品だったりダウンタウン松本の『しんぼる』だったり、芸人が監督した映画を観ていると、芸人として格が上であればあるほど面白い映画ができるとは限らないんだなーと思わされますね。