時は永暦2568年―

魔術の発達した世界一の大国・ラフォルヴァ王国は、今存亡の危機に揺れ動いていた。

国を我が物にしようとするテロリスト集団・エンパイアによって。

名門貴族・ボルテール家の長男のロドルフは、18歳にして魔術軍少佐となった天才軍人。

国を守るため、エンパイアと戦う日々が続いていた。

だが両者の戦いは平行線をたどるばかりで、何も進歩が無かった。

民達が不安を感じる中で、さして危機感を持った様子もなくのうのうと暮らす貴族達。

そして何より、家柄の良い者でなければ入隊出来ない魔術軍のあり方に、ロドルフは疑問を抱く。

このままでは国が滅びる。

そう思ったロドルフは、女王ウィルマに胸の内を明かした。

ウィルマは言う。

「ならば貴方が、身分に関係なく国を守るために戦う戦士を集うのです」と。

ロドルフはそれに従い、新しい戦闘集団“ルミエール”を結成した。

そして新たな戦いの中、国を滅ぼそうとするテロリスト集団・アルシュノアが登場する。

国の支配を望むエンパイア。

国の滅亡を望むアルシュノア。

そして、国の守護を望むルミエール。

それぞれの目的を持つ、3つの組織の戦いの行方は―……