　ナンクロモニター全23問を昨夜終わって返却したので、滞っていたおもちゃ修理を再開。

　「アンパンマンことばずかんDX」のタッチペンです。

　スイッチを入れるとLEDが点いたり点かなかったり不安定。LEDが点くときも起動音がせず、絵本をタッチしてもダンマリのまま。ペン先から赤外線も出ていないという状況。

　前々回の開催時に他のドクターが挑戦して原因がわからず、「修理不能で返却します」というのを、「駄目もとで私もトライしてみる」と預かってきたものです。

　中身はきれいで問題なさそう…。でも、良く調べると満身創痍の状態でした。

　まずスイッチが怪しい。分解すると端子が一部焼き付いて黒く炭化したようになっていました。やすりで磨いて接点復活材を塗布。

　スピーカー端子の半田付けも中途半端だったので付け直し。それでも状況に変わりなし。

　よくよく調べるとペン先のセンサーが上下逆さまになっていました。これでは信号が出るわけない。でもどうして逆さまに？

　これは正しい位置に戻したところです。信号は出るようになりましたが、まだ音は出ません。

　さらに音声ＩＣにつながるコンデンサのランドがはがれかかっていたので修復しようとしたら、完全にはがれてしまいました。　(@_@。

　両サイドのバターンを削って銅面を出し、細いエナメル線を直接半田付けして、なんとか修復。

　その後もあちこち調べていると、突然音が出て絵本も読み取るようになりました。原因はわからないけど治った？

　喜んだのですが、何度かテストを繰り返すと、次第に雑音が増え、最後は「フォーン」という妙な音がして再びダンマリに。　((+_+))

　後は音声ＩＣ内部の故障しか考えられないので、これ以上の修理はあきらめました。残念！

満身創痍のタッチペン