ファミマ店員のFXシステムトレード日記

ファミマ店員のFXシステムトレード日記

元ファミマ店員のファミーマンがFX始めました。目標はとりあえず赤字にならないこと!

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いやーまたまた久々の更新です!

なんか毎回久々の更新になってるなーと思いつつも、なかなかブログを書く気にならないので、あくまでマイペースで更新していこうと思います。

さて、近況から書いていこうかなーと思いますが、実は現在、東京にあるとある外資系金融機関のIT部門で働いています。

「これまでトレードの記事ばかり書いておいて、いきなりIT?」と思われるかもしれませんが、私は新卒からずっとITエンジニアとして働いてきたので、そういう意味では特にキャリアは変わってないんですね。

立場としては、これまでは開発したシステムをお客様に納品して、お金を頂いていた立場だったのが、社内のユーザ向けの業務システムを開発する立場に変わりましたね。

「外資金融」というと、外資系投資銀行と外資系資産運用会社の2種類の金融機関を指す事が多いように思います。

私はそのうちのどちらかで働いていますが、業界が狭いのでそれ以上は言えませんw

相場が好きで本業も金融機関側に移ってしまったというのは会社には秘密ですが、日々、刺激的な毎日を送っています。
(まあその代償にプライベートでのトレーディングは基本的に禁止になりましたが)

私はこれまで日本企業で働いていたのですが、外資に移って驚いた事が多々あったので、今回は私が感じた日本企業と外資系企業の違いについて書いていこうと思います。
(あくまで主観だらけの個人的感想です)

1.若手の働きやすさ
私が1番驚いたのは、「若手が雑務を一手に引き受ける」という日本企業あるあるの文化が、外資には存在しなかった事です。

日本企業で働いていた時は、ありとあらゆる雑務は若手に降って来ました。PCやダンボールの移動、オフィスグリコの設置や集金、電話番、飲み会幹事、季節的な行事の開催等、本業の間に色々な事をやりました。

しかし外資に来てから、そのようなタスクは一切降られず、社内イベントの幹事は基本的には持ち回りで若手とシニアの区別なく順番に回って来るようなシステムになっており、本業に集中できる環境が整っていたのです。
(日々の雑務については秘書さんが対応してくれるというのも大きいですが)

このような違いは、即戦力採用が中心の外資と比較すると、日本企業では新卒一括採用なので、右も左も分からない新人が、とりあえず職場に慣れる上では、雑務をさせるというのは一定の合理性があるかもしれません。

また、雑務を最も単価が安い若手が担当するというのは会社からしても理にかなっているようにも見えます。

一方で犠牲になっているのは若手のモチベーションでしょう。最初の1年だけならいざ知らず、業務面においても活躍してからも「部署で1番若いから」という理由だけでいつまでも雑務が降ってきて、結果的に業務が遅延して深夜まで残業というケースも多いですからね。

もちろん会社によっても違うでしょうし、投資銀行部門のように外資でも日本カルチャー全開のところもありますが、傾向としてそのような差異が見られました。

少なくとも年齢による差別は一切ないのが若手にとってはありがたい点でした。

また「年齢や役職によらず、相手に敬意を持って接する」というお題目の元、基本的に全員お互い敬語で話します。上司が部下に対しても敬語です。
もちろん対人間関係なので、お互いに信頼関係がある場合はタメ口になったりしますが、少なくとも面識が深くない状態では通常敬語です。

日本企業にいた頃は、特に他部署の管理職や、上司の上司等、あまり面識がない上司でも部下に対して敬語なんてまず使いませんし、人によっては名前すら読んでもらえず「おい」とか「お前」とか「きみ」と呼ばれることもありました。
自分が働いていいた時はそれが普通だと思っていましたが、環境が変わると、敬語の方が非常にコミュニケーションが取りやすい(必要以上に躊躇せずに話せる)ことに気付きました。

2.残業の少なさ
残業量については、私の場合は激減しましたね。特に外国人社員は問答無用で定時帰りですし、管理職の方もかなり早く帰るので、帰りにくい雰囲気は全くありません。
日本企業にいた時はお客さんにお金を貰って決められた期限内にアウトプットを出す必要があったために、どうしてもプロジェクトの遅延を取り返す為に残業が発生しがちでした。

しかし外資に入ってからは、ユーザが社内の人間なので期限の方を先に伸ばせるように調整できることが、残業を減らせるようになった直接の原因です。

私が一時期米国で働いていた時には、社外のお客さん向けの開発プロジェクトであっても、期限を先延ばしに調整する事で残業しない風土が浸透していましたので、これは米国流なんですかね。

日本は過剰なぐらいに「スケジュール厳守」の国柄なので、これも残業が多くなりがちな理由なのかも知れません。(スケジュール厳守の裏にあるのはFixed priceの契約形態という商習慣の問題がありますが、細かすぎるのでここでは言及しません)

一方でこのようなスタイルを日本企業で広めるには、「結果を出せない人間はクビにする」という制度も合わせて導入する必要があるように思います。

クビを切られる緊張感がないままに期限だけを先延ばしにしてしまうと、やる気のない社員の生産性は最低レベルまで低くなってしまいます。
(どこまでも仕事せずに楽しようとするインセンティブが働くので)

この辺りは労働組合が強すぎる日本の大企業にはハードルが高いように思いますが、どうなんですかね。

3.飲み会
「外資は人間関係が希薄」と噂されますが、実際に会社での飲み会は日本企業の時と比べてかなり少なくなりました。

私は逆に飲み会なんて面倒でお金の無駄だと考える派なので、非常に文化が合っているのですが、人によっては人間味がないと感じる方もいるようです。

しかし一方で家族も誘って参加できる社内イベントが時折開催され、社員だけでなく「家族も社員」と考えてくれる社風なのはさすが海外の文化ですね。

4.人事
最後に人事ですが、日本企業ではやはり新卒入社の社員が最も早く出世する一方で、年功序列が色濃く残っているように思います。

最近はシニア世代が多すぎて上のポストが全て埋まって来ているだけでなく、役職定年で55歳あたりで子会社に転籍する先のポストすらないという状況はどこの大企業でも同じではないでしょうか。

一方外資ですが、新卒採用の社員はほとんどおらず、大多数が同業他社からの転職者で占められています。
年功序列はなく実力主義ですが、上のポストに上司がいる限りなかなか昇進もできないので、上のポストが空いている同業他社に転職するのが通常です。

会社にコミットする日本企業に対して、職業にコミットするのが外資系企業と言われますが、まさに昇進も会社間を超えて移動していく文化ですね。

また日本企業の大手と最も違うのは外資では首切りがある事でしょうか。
しかし私はむしろ日本企業にいた時に、首切りがないことの弊害を大きく感じていました。
会社にはやる気のない社員が大量にしがみつき、昼間はネットサーフィンをして仕事はほとんどしないままで首も切られず、給料も年功序列なので若手よりも高い給料をもらうシニアが相当数いました。

これでは頑張る人ほど損をする組織になっていて、不健全のように感じていました。

もちろんすぐに首切りという判断を下すのは良くないと思いますが、あまりにも酷い社員は切る方が、他の社員や株主のためになります。その方が社員の平均年収もROEも上がるからです。

そんな事もあり、今ではむしろ首切りのある会社に移れて幸せに感じていますね。自分が切られたら「その時考える」ぐらいに思っています。

と、ざっくりこんなところですかね。

もちろん日本企業にも外資系企業にも色々あり、このような比較は無意味ではありますが、あくまで私の狭い視野から見た視点の比較をメモがてら書き綴ってみました。