家族との生活を大事にしつつ安定収入の柱を立ち上げた中山
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震災・共働き増加・SNSの普及など、暮らしに大きな変化

この10年間を振り返ると、08年にはリーマンショックで先の見えない不安に直面、11年の東日本大震災では人との「絆」が強まるとともに「生活の見直し」を迫られました。そして14年の消費税増税を経て、アベノミクスの好景気の時代が続いています。さらに、少子高齢化、共働きの増加、単身世帯増、SNSの普及などの社会の変化も加わり、私たちの暮らしは大きく変化してきています。

暮らしも、家族関係も、満足度は高いまま

この10年の生活満足度は約6~7割と高く、リーマンショックの直後は低下しましたが、震災を経て再び増加してきています。家族との関わりをみても傾向は同様で、最近は家族と頻繁にLINEでやりとりしているように「家族とのコミュニケーションは良好」との意識は8割にものぼります。未曽有の被害をもたらした震災が暮らしを揺るがし、家族との関係を見直すきっかけになったようにも読み取れます。

■現在の生活に満足している

現在の生活に満足している

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■家族とのコミュニケーションは良好である

家族とのコミュニケーションは良好である

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程よい距離感で、自分のおもいも、家族も大切に

家族とのコミュニケーションは良好なままですが、今どきの家族同士の距離感は変わってきているようです。最新(2016年)のデータでは、同じ部屋にいながら「家族が別のことをしていても気にならない」が、年代を問わず8割以上。さらに、20~30代では「家族が同じ部屋で過ごしているとき、スマホを見たりゲームをしていることがある」という人が7割を超え、SNSの普及などによる家族の風景の移り変わりを感じます。

■リビングで家族がそれぞれ別のことをしていても気にならない<2016年>

リビングで家族がそれぞれ別のことをしていても気にならない(既婚女性)

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リビングで家族がそれぞれ別のことをしていても気にならない(既婚男性)

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「お互い干渉しない家族がいい」との意識は震災以降年々増加、「家族も大切だが、まず自分のことを優先的に考えたい」との意識も増えてきており、家族の中にあっても「個」を大事にしたいおもいと、程よい距離感が、今どきの家族の姿なのかもしれません。

■お互い干渉しない家族がいい
 

お互い干渉しない家族がいい

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■家族のことも大切だが、その前にまず自分のことを優先的に考えたい

家族のことも大切だが、その前にまず自分のことを優先的に考えたい

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一緒に過ごす時間や会話は、家族の変わらぬつながり

家族や子どもとの関係に目を向けると、「休日は家族で出かけることが多い」が、20~30代の若年では約8割、40代も5割と高く、家族との時間を大事にしていることがわかります。

■休日は家族で出かけることが多い

休日は家族で出かけることが多い

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「子どもとは友達のような対等な立場で接していきたい」とのおもいが男女とも4割を超え、最新(2016年)のデータからは、親子の関係性が変わり、フラットになってきている様子も感じられます。

■子どもとは友達のような対等な立場で接していきたい<2016年>

子どもとは友達のような対等な立場で接していきたい(既婚女性)

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子どもとは友達のような対等な立場で接していきたい(既婚男性)

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特に女性では「子供との会話の時間がなかなかもてない」が上昇してきており、家族との時間や会話を持ちたいとのおもいが垣間みえます。

■子どもとの会話の時間がなかなか持てない

子どもとの会話の時間がなかなか持てない

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自分のこと、家族のこと、見つめ直すいい機会に

この10年、社会が大きく変化するなかで、一人ひとりが「個」を大事にするようになり、家族は程よい距離感でゆるやかにつながる傾向へと変化してきました。「個」と「家族」の適度なバランスが、お互いにとって心地の良い関係をつくってきたようにみうけられます。
年末年始は、普段は忙しくてなかなかできないコミュニケーションやふれあいを通じて、あらためて自分自身や家族について振り返ってみるいい機会になりそうです。