さいたま市大宮区の矯正歯科ファミリア歯科矯正 院長の大塚です。

しばらく計画停電はなさそうですので、平常通り診療を行います。

診療室の蛍光灯や待合室間接照明などは引き続き最低限の明かりとさせていただいております。

3/18の記事(来院前の本ブログの確認のお願い)、
3/21の記事(節電へのご協力のお願い)についてもご一読ください。


昨日夜の余震も大きかったようです。
僕が学んだ東北大学歯学部病院の建物は、過去の宮城県沖地震と今回の本震でのダメージもあり、
もう使えなくなってしまったようですが、今はどうなっているのでしょう・・・

そして女川原発や六ヶ所村の再処理工場でも停電があって冷却処理は綱渡りの状況とのこと、
やはりこの地震列島の波打ち際に、原発をこんなに建てるのは無理があったと言わざるを得ません。

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さて、今日は、医科歯科大の矯正科で一つ上の先輩の高橋先生がALLABOUTにコラムを書かれていて、
その内容に「完全に同意」なので、御許可をいただき本ブログに一部転載させていただきます。

<前略>

・・・中学校の学校歯科医をやっており年に1度の歯科健診でほぼ全員の生徒の口腔内を診ます。残念なことに毎年何人かは、正直私だったら絶対に選択しないような矯正治療を行っている、もしくは行った形跡のある生徒がいます。

昨年の健診では、前歯は全く噛み合わずむしろ突出して出っ歯気味、奥がはかろうじて上の歯の内側と下の歯の外側があたっている程度という生徒がいました。矯正専門医が診れば
「ああ、これは上顎を拡大したのででこぼこは治ったけど、噛みあわせはだめになっちゃったんだな」
とすぐに分かります。
患者さんにしてみれば、歯も抜かず、おそらくは取り外しの装置で気になっていたでこぼこが治ったので良かったということになるのかもしれませんが、治療という行為としてそれで良いのだろうかと愕然とする瞬間です。


<中略>

私が信頼してインプラントの治療を頼む横浜の先生がいます。全国でも先駆けてCTを自分の診療所に導入した先生です。その診療所に見学に行った際、思ったより臨床件数が少ないことに少し驚きました。僕は
「せっかく高額なCT導入してもあまりインプラントの本数が多くないですよね」と聞くと
「きっちり検査すると、インプラントの適応というのはそれほど多くない。その場合はインプラントを使わない方法で治すんだ。だからインプラント本数が何千本あるとか宣伝してるところはむしろ怪しいと思うんだよね」
と言っていたのを思い出します。

矯正でも同じ。
「すべて抜歯をしないで治します」「すべて取り外し装置で治します」というのは、すべてそういった方法で治し始めているのは事実でしょうが、すべて良い結果が出ているとは限らないと僕は考えます。抜歯に関して言えば、おそらくすべての矯正医が「治療結果が同じなら抜歯しないで治療したい」と考えていると思います。装置に関して言えば「治療結果が同じなら取り外し装置で治療したいけど、やはり固定式装置にくらべ治療結果が劣る場合が多い」と考えている矯正医が多いと思います。


<後略>

このブログでも再三書いている「床矯正」「非抜歯矯正」で無理がかかった症例は、それこそファミリアでも再三ご相談をお受けしているので、矯正治療に関するくだりは「まさにその通り!」なのですが、そこは先輩後輩のなれ合いと思われたくないので、こちらの文を強調させていただきます。


「きっちり検査すると、インプラントの適応というのはそれほど多くない。その場合はインプラントを使わない方法で治すんだ。だからインプラント本数が何千本あるとか宣伝してるところはむしろ怪しいと思うんだよね」


僕はこの先生を存じあげませんが、この言葉には真実があると確信します。
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