大事に大事に読み終わりました。

素晴らしい!大絶賛。

所々に涙腺刺激箇所あり。

 

文章に引っかかるところ、こなれていない表現が見当たらない。

スピード感がすごい。

 

伏線、フラグがそれだと知れてしまうと

先の展開が読めてしまうがそれが全くない。

普通の表現、ストーリー中に先の展開を補強するものが自然に隠されている。

だから最終的な結論は見えているんだけど

そこに至るまで先の展開が全く読めない。

「実はこうでした」が物語を盛り上げる。

 

330ページあっという間、もったいなくて

前に戻って読み直して少しづつ読み進めました。

 

4章構成、それぞれ別の人物視点の1人称口語体。

どのキャラクターも実にリアル。

乗り移ってる、あるいは降りてきてる?

思考、行動、発言に破綻がない。

物の見方が俯瞰的で鋭い。状況分析、表現が的確。

 

「笑ってもらえないピエロは、笑われるピエロの1万倍つつらい」

 

「顔を張られても飯を作り、また来るつもりでいるとは

人から大事にされてこなかったことが窺える」

 

 

読了後、また第1章を読んでみると

登場人物の変化も含めて

「物語は随分遠くまで進んだな」

と感じます。