やったぜ、ついに3冊コンプリート!
この「ダメなバイク採点」シリーズは
出版当時自分が20歳頃、
図書館で「初版(’86年版)」「’87年全頁改訂版」を読みました。
内容は徹底的な懐古主義、過激な反レプリカ。
「カウル不要」「アルミフレーム無意味」「各種デバイス無駄」「レプリカにはあきれる」
という感じで 黙ってCBX400FかVTZ250のっときゃ良いんだよ!な内容。
レプリカモデルが毎年フルモデルチェンジする状況でよく出版したな!
当時は随分頑迷な爺さんだな、と思った覚えがあります。
良いじゃないか、次々ワクワクするモデルが出て。
レプリカ、カッコいいじゃないか!と。
今から10数年前ふと思い出して読んでみたくなりネットで検索してみると
既読の「初版(’96年版)」「’87年全頁改訂版」は割とすぐに見つかり入手。
そして「’90年版」が出てることが分かったのですが、
これがどこにもない。
たまに気が付くと検索してやはり無し、で10数年が過ぎました。
作者は1955年生まれなので当時30歳代前半。
昔の30台はオトナだったのかな?
「’87年全頁改訂版」でNSR250R(初期型)に対して
「レーサーに似ているが中途半端。
いっそRSに保安部品付けて100万円くらいで売っては」と。
それではレプリカ絶頂期の90年にはどんなことを書いたのだろう?
と読んでみたい欲求は募るばかり。
実際それをやったRC30は?すごく乗りやすくなった90NSR250Rは?
それが今回、ふと思い出し久々に検索すると2冊在庫あり!
普通の値段!
早速入手した次第。
内容は
レプリカ否定がだいぶトーンダウン。
レプリカ=ダメ ではなくなり、良いものは良いとなりました。
GSX-R750に対する評価もだいぶ好意的に。
90年ころのレプリカは相当レベルが高かったし、
バイク好きなら評価しますよね。
そしてこのシリーズ、90年版で最後ということは
単純にダメバイクと括れる状況ではなくなった、ということなのでしょう。
その後中型レプリカブームが終わり、ネイキッドブーム、
年寄りしかバイクに乗らず、
リッターSSが当時のGP500マシンを超えるパワーで市販され、
ついにRC213VーS
というあれからの年月を思うと、
30年前に書かれた本に
今更とやかく言うのもなんだかなあ?という気がしてきました。
随分遠くまで来たもんだ。