若い男女7人がスキー場に出かけるが道に迷い、雪山で身動きが取れなくなってしまう。しかし、そこは過去に魔女裁判がおこなわれた地だった。
7人は過酷な状況の中で、互いに疑心暗鬼となっていき、過去にトラウマを持つアリソンは異常な行動を取り始め、仲間が次々と死んでいく・・・というスリラー。
ドラマ版エクソシストを観ていたく感動した。その中で最も重要な役どころである、悪魔に取り憑かれた少女を演じたハンナ・カスルカが出演していることで期待して鑑賞。
ハンナ・カスルカは、エクソシスト時と違い、メイクばっちりで美しく演技も悪くない。他のキャストもなかなかに熱演していた。(特に動物の罠に足を持っていかれた男)
イケメン好きにも対応しており、ハンナ・カスルカ演じる主人公ジルの彼氏デレクはオールバックに無精ひげでかなりのイケメン!
が、見所は正直そこだけである・・・(笑)
これはストーリーを確認せずに鑑賞したのが悪かったのかもしれないが、若者たちが田舎町で足止めされ、そこは呪われた魔女が支配しており一人一人殺されていく・・・といったホラーを期待していた自分としては、完全なる肩透かしを食らってしまった。
実際のストーリーは、魔女狩りの呪い話を刷り込まれ、単なる勘違いと猜疑心によって内輪揉めが起こり、仲間同士で自爆しあうという全く期待していないものだった。
中盤以降、「もうええかな」、「観るのやめよか」と何度迷ったことか。終わりのない仲間たちの罵りあいと、偶然による地味な死に方の数々・・・。映像映えも一切なく、淡々と垂れ流されていくだけ(笑)
ラストは、終始冷静さを保ち続け、アリソンの良き理解者だったジルが、遂にはアリソンに殺人と魔女に取り憑かれていると疑いの目を向け、恐怖によりスキーのピックをぶっ刺してアリソンを殺害し一人生還!で終了・・・。
まあ確かにアリソンは過去の悲惨なトラウマにより、おかしな発作や二重人格のように狂暴になったりと、魔女に憑かれているとしか思えないようなおかしな言動をしていたのは確か (笑)
あと、最後まで疑問に残ってしまった部分もあった。序盤、行方不明になり戻ってきたアリソンが返り血を浴びまくっていたのだが、彼女は本当に誰も殺害していないのか。
車の中で取り残されていたブリーはさすがにアリソンが殺したってことで良いのよね?理由はブリーがイカレて襲い掛かってきたため正当防衛だったのかもしれないけど。いや、単純に最初のケガによる出血多量が原因か?うん、どちらでも良い(笑)
アホな若者・廃れた田舎町・不気味な住人、というホラーの鉄板要素てんこ盛りなのに、まさかのラストまで何のケミストリーも起きない・・・。
リアル遭難ものを観たい方、ハンナ・カスルカのファンのみ鑑賞をオススメ(笑)
評価★(星5つが満点)