Self-consciousって言葉がピッタリ。

誰も読まない、大丈夫ってわかっているのに、

本当のことを書くことが怖いんだわ。

 

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私が子供の頃、家を出て行った父親がいます。

どこに住んでるかも、なぜ出ていくことになったのかもわからない。

だけど、出ていく半年くらい前かな、百円均一で、シャンプーボトルだとか歯磨きだとか、買い揃えた父親が、

「母親にはいうな」

って、一緒にいた私に念を押したことが脳裏にしっかり残っている。

仕事に行くと言って家を出た後、通学路の近くのマンションの駐車場に、父親の車が止まっていたのも覚えている。

でも説明がないと終止符は打たれない。

もしかしたら、子供である私にはnon of your businessって、母親も父親も考えているのかもね。

父親も、何もなかったかのように、私と母親が住む家に顔を出して、夕飯や買い物に行くことがあります。

でも私には彼らの気が知れない。

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まぁその父親が昨日、私に服を買いに連れて行ってくれた訳だ。

で、まぁいろんなことを話をするわけだけど、

なんだかモヤモヤする事ばかり言うんですね、彼は。

 

例えば、彼は「XX店やYY店のような庶民向けの店はこんな地価の高い場所に出店するな」と言う。

私としてみれば、「いいじゃん、XX店やYY店は成功していて、地価の高い場所に出店できる。逆に、なんでしちゃいけないんだ」って思うんだね。

資本主義を貫く唯一のルールは「払えるか払えないか」で、「払える」人を縛るルールなんてないんだ、って思ってさ。

なぜ彼はXX店やYY店を嫌って見下すだけで、経営がうまくいっているその店から学びとろうとしないのか。

Closed mindedにも程があるさ。

まぁてな事で、私はそれを反面教師にXX社YY社について勉強しますかね。

 

あとはね、彼は「最近の若い人たちはK-popに熱を上げて、頭が悪い」だとか「中国がパクリ商品を作るから、自分の持っているブランド物の価値が疑われて不快だ」とか、反韓反中な発言ばかり繰り返す。

私はと言うと、なんでK-popに対してキレているのかわからない。少なくとも、父親よりもK-popスター達の方が、努力も成功も納めて、沢山のお金を稼ぎ、世界中の人たちから愛されているのだ。本当に恥ずかしいのはどちらの方なのか、少し考えてみればよくわかる事だろう。

中国がパクリ商品を作っている、と言うのも、仕方のない事だと思うのだ。確かに違法なのだ。けれど、賈樟柯監督の『世界』って言う映画を見て、私が思い浮かべるのは、そうした商品を作って、やっと初めて自立して生きることができる、ギリギリの生活を送る貧困層の中国人女性の姿なのだ。私は、どうしたってそんな女性から職を取り上げたりすることができない。

『世界』はThe Worldという名前でアメリカ圏には広まっています。2000年代初頭の中国の人々の貧困が、トゲが刺さったように、心から抜けなくなる作品です。是非、中国文化に興味のある人も、どちらかというと中国に良いイメージを持っていない人も、見てみて欲しいと思う。

 

「嫌い」には二種類あると私は思う。一つは知らなさすぎることからくる嫌い。もう一つは知りすぎたことからくる嫌い。前者のケースの嫌いって、とても勿体無いことだと思う。知れば、学ぶことができて、好きになる。こんなに素晴らしいことはない。だから私は学ぶ意識のある人を、尊敬しているし、自分もそうありたいと思っている。私の周りにいる友達も、学び続ける人たちであって欲しいし、私の知らないことを教えてくれたら、なお嬉しいです。

 

ミナ