2024/5/13 追記
松本徽章工業にこの切手の金と銅の割合を直接問い合わせしました。
返事は
「比率については詳細な資料が残っていないため分からない」
「純銅に薄く伸ばした純金を張り付けたものになりまして、金の割合はほんのわずかかと思います。メッキよりは厚いですが、同じく薄い膜が貼ってあるような状態でございます。」
と回答をいただきました。
やはり当方の見解通り表面に「純金」の刻印がありますが金メッキよりマシな程度でほぼ純銅ということでした。
切手の半分が純金と思って金としての価値があると思って購入しようとしてる方は金としての価値はほぼないですので購入は考えなおしてください。
メルカリやヤフオクで出品されてる方の説明文は詐欺にならないようにうまいこと書かかれてます。
■
メルカリ、ヤフオクなどで売られている表面が純金で裏打ちが純銅や純銀の松本徽章の郵趣コレクションの切手について
■
下記の切手は表面には「純金」、裏面に「純銅」と刻印がありますが比重値を調べた結果、これらは薄~い金張りになっており質量の99%以上が純銅だということが分かりました。
例えば1枚5gの表が純金で裏打ちが純銅の切手があるとします。
半分の2.5gが純金と思って購入される方がいるかと思いますが実際の金の成分は表面の金張りの部分だけなので金の成分は0.1gすらありません。
貴金属買取店でも金としての買取は不可で工芸品としてならもしかしたら買い取ってもらえる店があるかもしれないです。
松本徽章で初期に発売されたこれらの郵趣記念切手シリーズのものは表面に「純金」と刻印がありますがクレームがあったためか中期頃からは「純金張り」と刻印が変更されました。
松本徽章の純金切手には質量の100%が金で作られている本当の純金切手も存在しますが純金の物は極一部のものだけです。
裏打ちが純銅、純銀のものはヤフオクやメルカリ、paypayフリマなどで1gあたり1000円前後で販売されていますが、金の成分がほぼ入ってない金張りのものなので注意。
■
どうやって調べたかというと、空気中と水中の重量を量りそれらを割って比重値を出す方法で調べた結果、裏打ちが純銅の切手の比重値は純銅に近く切手の成分の99%以上がほぼ銅ということが分かりました。
純金の比重値=19.32
18金の比重値=14.99~15.97
10金の比重値=11.53~12.96
1金の比重値= 9.26~10.07
銅の比重値= 8.96
■
お金を払い蛍光X線分析をすると正確な成分が分かるのですが、空中、水中の重量を計測して比重を出す簡易的な方法でもほぼ金の成分が入ってないことが分かるのでお金を払ってまで調べることは無意味なことかと思いやっておりません。
■
まとめ。
表面が「純金」の刻印があり裏面に「純銅」「純銀」の刻印があるものは薄い金張りであり金の成分はほぼ無いので切手の半分が純金と思って買わないように注意してください。