fairy tail

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ポエムノート

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高校を卒業する頃には様々な会社へ面接へ行ったけど、どれもピンとくるものがなかった。服飾の大学に行きたいなぁと考えていたけど、親に就職しなさいと決めつけられていて、反抗したら袋だたきに遭うのは目に見えた。

そんな中、子供の頃に将来なりたいと作文に書いた美容師になるチャンスを企業説明会でみつけ、面接へ。合格し、就職した。
母からの電話によって夢への道からすぐ引き離され、あの鬼のような怒号の飛び交う家に連れ戻されたのだけど。

頑張って伸びようとする芽を、子供の頃から、いつも、いつも、踏みつぶされてきた。

19歳は、行動あるのみだと思って、大学を受験したらあっさり合格した。
けれども、親の反対により入学できなかった。殴る、蹴る、怒鳴る、散々だった。怖かったし、痛かった。
悩み、泣きつかれ、感情を麻痺させて幸せなふりをさせられた空っぽの人形になって生きていた。

20歳の誕生日に、音楽を生業にしている、それこそ夢を叶えたピアニストから告白された。

見た目も体型もタイプじゃないし、病弱だし、正直言って第一印象は気持ちわるかったんだけど、夢を叶えて仕事にしているところが、自分と違って羨ましくもあり、かっこいいなって思ってた。

そんなこともあって、お家を離れてその人の近くに行きたいって思った。
働けば文句言われないだろって思って、歯医者さんのところで歯科助手になる面接を受けて、合格した。
殴る蹴る脅す、「お前には無理だ」の反対を押し切って就職し、引っ越した。

仕事量が多いし人が足りないしで、毎日疲れはてて帰ってた。でも、恋人になりたいと志願してきた物好きなピアニストが、私の頭を撫でてくれた。

体も心も憔悴しきってて、親が来るっていうありもしない妄想にとりつかれたりして、つらかった。

彼に支えられてた。