ツイッターでMe Too運動というのが話題です。だけどこのコンセプト、性犯罪やセクハラ被害にあった「女性」が経験を告白することでもっと性犯罪に対する社会的認知を向上しよう、というもののようです。ゲイの方も参加したようで、セクシャルマイノリティーの人も参加が許されているようです。

同時に見えてくるのは「自分男性だけど参加していいのかな?」という発言。

日本における性犯罪、男女共同参画白書 平成27年版には、女性の被害についてのみ書かれており、男性がどの程度性犯罪被害にあっているか、また、セクハラ被害にあっているか、というのが全く見ることができず、この時点でこの白書が何をか言わんやといったところですが、ようは民法の規定の上で、男性は性犯罪の被害者になり得ない、ということかもしれません。一説には2割程度が男性被害者などとも聞きますし、たまにニュースで男子高校生が多感被害にあったなどとも聞きますから、男性被害者も間違いなくいます。

年初にあった民法大改正の中で、男性も性犯罪被害者として規定されるので、今後どうなるかが見ものです(https://www.google.co.jp/amp/s/mainichi.jp/articles/20170121/k00/00m/040/198000c.amp)

さて、話を戻して、男性がこの運動に参加していいか迷っている理由の一つに「女性の方が性犯罪被害で被るダメージが大きいのだから男性は自重すべきなのでは」というのが見て取れました。この手の話題はかなりセンシティブなのでソースにリンクは貼りません。ですが、この時点で「男性が性犯罪から受けるダメージは女性のそれに対して軽微はなずだ」という発想があり、かなり不平等ではないかと思います。

Me Too運動は、セクハラから性犯罪までを含んでいます。男性が受けた強姦被害と女性が受けたセクハラを比べてみて、「どちらが軽微か」という議論は不毛です。

自分自身何度かセクハラや性犯罪未遂被害を受けてきていますが、それらがいかに自分の人格を歪ませているか、数十年経った今も人間に対する恐怖心を拭えないでいるか、また、そういった問題に対して男性も女性も驚くほどに冷徹か、ということは訴えてしかるべきだと思います。

訴えた反応は、男のくせにだらしない、自分で解決しろ、なんならぶん殴ってやればいい、なんか可愛かったんじゃないの、という女性も傷つけられるものの他に、「むしろいい経験したんじゃないの」というのもあり、また、それが普段苦しめられている立場の女性からも発せられるので、一体どうすればいいのかと絶望するほかありません。

さらにいうならば、男性へのセクハラはどこか「社会的に許されたもの」として扱われており、また、男性への性犯罪は起こりえないもの、という認識もあり被害にあった人がいかに傷ついたかなど誰一人気にも止めません。性暴力の現場で/1 男性被害者 信じてもらえぬ苦しみ /群馬

また、こういった被害にあったことのない男性にも、自分たちが思うよりはるかに身近で性犯罪は起きている、ということを知らしめる効果もあると思います。男性がMe Too運動に参加すれば、さすがに、「この手のことは女性にしか起こらないでしょ」という対岸の火事でいることはできないと思うからです。

とはいえ、女性以上に理解してもらえないばかりか、むしろ良かったことのように扱われる男性の性犯罪被害、セクハラ被害を書くというのは予想以上にしんどい行為でした。いつでも消せるようにツイッターで専用アカウントなど作ってやるのが良いと思います。