てがみ座

「対岸の永遠」

シアター風姿花伝にて

チケット完売と聞いて諦めていたが

追加公演決定と聞いて

観る事が出来た

観てよかったのか

悪かったのか

始まったその瞬間に

涙が零れそうになりました

ああ

僕はこの人に憧れて

舞台を始めたのだった

上手いとか

有名とか

そんなもの

人を超越しているようなものがある

そして

僕はこういう本が好きだなと

どの国の人間が観てもわかるというような

人間の尊厳 道徳 戦争

観てよかったのか悪かったのかというのは

それまでの自分ではなくなったと思わされるからだ

心が支配されるような

折角思い起こしてたものが

崩されるからだ

何故あんな事が?

人じゃないからわからない

ここをこうしようという整理で出来るのだろうか

面白かった

ここをこうしたらこう動く

こう見えるとかではないのだろうな

感覚としか言い例えようのない

頭の中も支配されてしまうのか

僕には出来ません

長い月日をかけて

鍛錬し続け

自分の事に意識を向けながら

ずーっと人を見て生活してたら

出来るようになるかもしれない

人をどうでもいいと本気で思いながら

本気で愛してると思っていないと

その環境がまず作れないかもしれない

矛盾だけど

考え過ぎると具合が悪くなる

でも本当に良い舞台をムカつきますが

ありがとうございます

てがみ座

楽しみがまた増えた

皆段々と忙しくなり

普段の生活から既に稽古が始まっていて

有用な

とても有用な物に時間を割いていけば

断念しなくてはならない

良い仕事の祭りの後は

何も残らない

そしてまたもっともっとと思う

慢の煩悩は増え続けるばかり

どんどん手の届かない所に

それが繰り返す