駅で改札を通り
階段を降りる時
もう既に電車が来ているのにも関わらず
今日はゆっくりして行こうと
決めていたとしても
ドアが閉まり
電車が出るのを目の当たりにすると
当然のように寂しい気持ちになったりする
何故
乗らなかったのか
乗ろうと思えば乗れたな
にも関わらずだ
今
暗闇の中で
何故か75円のカップの小豆のかき氷を
食っている
スプーンで
あるかわからないかき氷を
スプーンで
何度もカップのギザギザの隙間を
ほじくっている
何故電気を点けないのか
それは
一度寝て起きたからの事だからだ
仕事場に仮眠室がある
四畳くらいの
ふかふかのカーペットで
布団でないのにもかかわらず
家で寝るよりも寝心地が良い
それはその為に作られた部屋だからだ
最近珍しく仕事が忙しく
朝から晩まで働いている
毎日
そのサイクルに身体も慣れてきて
その為に使う脳や
身体の筋肉がわかってきて
そんなに疲労感無く
こなす事が出来るようになってきた
お金も貰えるし
人の役にも立っていると思う
が何故
そうなっているのか
とも思う
今の内はそれで良しとしとく
がしかし
とも思っている
こうやって
窓を開けて
部屋で横になっていると
顔のあたりに
さわさわと
丁度良い強さの風が
新緑の匂いと共に
入ってきて
心地よい
重力に身を任せて
脱力していく
これがとても気持ちが良い
たまに通る車の音
人の声もする
どんどん力が抜けていく