4日目が終わり
ああそうか
明日の楽日で終わりだなと
日本の公演は本当に短くて
残念
慣れた頃に
終わる
すでに明日のバラシの事を考えてしまっている
考えても何もないのだけども
この繰り返しでも困る
本番5日の為に
まだ本当は何も起こっていないのでは
と思う事もある
動き出すのはこれからでは
と思う事もある
色々な現実の事情の為
こういう結果にならざるを得ない
これを繰り返す
現実の小劇場事情は
そしてまたどこかで繰り返す
同じ事を
そうすると
また沢山の人に出会う
これは良いことだ
でもまた繰り返す
繰り返すと繰り返しになっていく
疲れが出てきたか
皆
笑顔が終わった瞬間に
表情に翳りが見える
交わす言葉もほんの少し
減り
明日で終わる安堵感と寂寥感も
入り混じって
日常か
何の世界かわからないが
また明日が終わり
戻っていくのだ
時代も家屋も霧のように消え去って
ポンポン船も無くなり
そこには夕日もなく
でもその感じがいい
それだからこそいいのだ
もう誰もこの瞬間には居られないという
誰がどうしたとか
その時何がどうだったとか
当人の僕達の記憶もやがて
消え
忘れられていく
闇
何がいいのだ?
儚さか
それは何だ?