たまには観劇以外の日記

中国人のチョウ君が、親の危篤から3週間振りに帰ってきた
「どうだった?」と僕は尋ねた
「ナクナリマシタ」とチョウ君
僕は「しょうがない!いいぞ!頑張れ!」と笑い飛ばしてやった
笑ってはいないけど、背中をバツんと一発たたいてやった
明るくもなく暗くもなく
もう落ち着いたような顔をしてたけど奥には
まだ母親を偲ぶ翳りがあった
僕には何も出来ないという事をお互いに知っている
何とも言えないという以外
何もなかった
頑張るの、他はない
でも、彼は言われなくても頑張っていた
微塵もその素振りを見せまいと意識はしていたかわからないけど
目の前の仕事をしようとしていた
いつも通り
何事もなかったかのように
週に一度
入れ違いの15分くらいしか会わないけど
その佇まいにとても好感を持つ事が出来る
全く感心だった
