マクベスの稽古も残すところ今日でお仕舞いだ。後半は稽古というより、小道具や衣装や装置やらでもう時間が迫って来る。明日、また明日と。もう今日だ。つい一度の通し稽古に力を入れ込み過ぎてしまいそうになる。今日で最後だが実際に全員が全部全力を出し切って、なんとか本番を望みたい。シェイクスピアつながりで今日は最高傑作といわれるヴェニスの商人(マイケルラドフォード監督)を後半だけ観た。こんなに秀悦なストーリーをよく考えたものだ。偏見と哀しみ、復讐と友情の人間ドラマ。音楽(ジョスリンプーク)と絵と映像とが美しい。この世界観が大好きだ。僕は疲れた時や苦しい時があると、このシャイロックの台詞を思い出すことがある。「おれたち民族にいまのいままで呪いがふりかかったことはなかった、おれはいまのいままでそれを感じたことはなかった。不運という不運がみんなこのおれの肩にのしかかってくる、世界の溜息と言えばみんな俺のつく溜息だ、世界の涙と言えばみんな俺の流す涙だ。」逆に励みになる言葉だ。四百年前のものだしね。アルパチーノもこの映画の後、舞台でやってるからシャイロックと言えばアルパチーノを連想してしまう。僕は三年前に見逃した事を唯一後悔している。
しかし、僕達のマクベスは一般で使う美しいとは逆の意味で美しく仕上がって来てる。あと二段階くらい今日であげらるように最後の通しをやろう。その場を信じられたまま生きられればいい。夢中に。もっと夢中に。あー、残念。昨日の稽古の写真を載せたいけどネタバレするから、載せられない。またつまらない日記なってしまうか。
まぁいい。所詮白痴のしゃべる物語だ。すべては。倒置法も平気で使うようになってしまった。眠くなってきた。最後の仕上げだ。狒々の血注ぎ冷ましたら、これでまじないおしまいだ。
よし眠る事にしよう。心労のもつれた絹糸をときほぐしてくれる眠り。人生という饗宴における最大の滋養。
でもシェイクスピアも同じ人間。苦労も苦悩も同じ人間。それを忘れては行けない。偉くもないし悪くもない。その時代にそこにいたというただの一人間に過ぎない。僕達となんら変わりはない。夜が明けて朝、行きつけの店に髪を切りに行って久保田君と話をしたらついそんな事を思ったので書き足した。たかがマクベス。頭の中の空論が生むのは不確かな希望にすぎぬ。確かな結果を手にするには腕を振るわねばならぬ。僕達には今日がある。いって来まーす。
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しかし、僕達のマクベスは一般で使う美しいとは逆の意味で美しく仕上がって来てる。あと二段階くらい今日であげらるように最後の通しをやろう。その場を信じられたまま生きられればいい。夢中に。もっと夢中に。あー、残念。昨日の稽古の写真を載せたいけどネタバレするから、載せられない。またつまらない日記なってしまうか。
まぁいい。所詮白痴のしゃべる物語だ。すべては。倒置法も平気で使うようになってしまった。眠くなってきた。最後の仕上げだ。狒々の血注ぎ冷ましたら、これでまじないおしまいだ。
よし眠る事にしよう。心労のもつれた絹糸をときほぐしてくれる眠り。人生という饗宴における最大の滋養。
でもシェイクスピアも同じ人間。苦労も苦悩も同じ人間。それを忘れては行けない。偉くもないし悪くもない。その時代にそこにいたというただの一人間に過ぎない。僕達となんら変わりはない。夜が明けて朝、行きつけの店に髪を切りに行って久保田君と話をしたらついそんな事を思ったので書き足した。たかがマクベス。頭の中の空論が生むのは不確かな希望にすぎぬ。確かな結果を手にするには腕を振るわねばならぬ。僕達には今日がある。いって来まーす。
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