タカハ劇団「ネジ工場」を観劇。
下北沢駅前劇場にて。
主宰の高羽彩がやりたい事をやりたいようにやる劇団だ。劇場に入るとまるで福田さんのような細かい舞台美術だった。とてもよく出来ていた。何が起こるかわからない期待感がぞくぞくと湧く。客入れの曲が全然イメージと違ったからだ。不思議な感じがした。演出もまだ若いから、盛り込みたいだけなのかと思った。でも、違った。世界観が面白い。役者のやりとりも楽しかった。終わってみれば壮大なテーマが。それはまるで警笛のようにも思えた。未来の話なのに、一昔前の労働者の生活があり、それは単純だけど憧れてしまうくらい羨ましく。一緒に生活するその家族って言葉の響き。とても愛おしく思えた。一緒にいるというのは限られた人生、時間の中で尊いもんだ。不変のテーマがある。そして普通が普通ではなくなっていく。今生きていてもすでに死んだに等しいかもしれない。例え産まれても。
才能溢れる人達の集まった舞台。観れて良かった。僕より若い世代がこういうのを書いたというのがとても素晴らしい事だと素直に思う。
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