今日のお昼は時間を逃したため、スターバックスだった。
僕はここからの眺めが好きである。
というより、人間観察が好きなのかもしれない。
あまり食欲がないため、サンドイッチとアイスラテにすることにした。
「カスタマイズ無料となっておりますが、いかがですか?」
「じゃあ、へーゼルナッツシロップを」
カスタマイズなんて面倒だと思っていたのだが、このシロップは甘過ぎもせず
程良くカフェインを中和してくれるので、最近僕のお気に入りだ。
トレイを受け取り2階のカウンターに座る。
もう太陽は直射日光にならない程度に傾いているのに、
なぜだろう、誰もブラインドを上げようとしない。
こういうものは店員しか操作してはならないと思うだろうか、
信号無視はするのに、日本人は変な所で真面目である。
しかし、これを上げなければ
ここに来た意味の95パーセントは無くなってしまう。
レバーを一度手前に軽く引くと、スルスルと気持ち良さそうに昇って行った。
さて。
ラテに手を伸ばしながら、眼下を見下ろす。
いつも思うのだが、人はあまり上を見上げない。
ここからだとそんなに遠くはない(顔の判別くらいはできる)距離なのだが、
「なんだよ、見てんじゃねーよ」
風に目が合ってしまったことは一度もないのだ。
No Photo Please.
気が付くと、隣に青年が座っていて
写真を撮ろうとしたところを、店員に止められていた。
アジア系の顔立ちで、観光客らしい。
「いいじゃないか、写真くらい」と思うのだが、
スターバックスにも色々なケンリがあって、とにかくだめなんだろう。
彼は Sorry と言ってカメラを収めた。
