今日はお誘いがあり、絵本の勉強会に参加させていただきました。

 

絵本って、もちろん主に未就学児向けなのですが、

深い哲学や思想、言葉の選び方、本の質感やデザイン、

文から読み取れる内容と絵から読み取れる内容、

作者のこだわりなどがふんだんに盛り込まれており、

と~っても奥深いものであるのだなぁと大変関心いたしました。

 

とくに関心いたしましたるところは、

 

おおきなかぶ。

ロシアの昔話なんですね、ご存知でした?

 

一番有名なのが、

福音館書店出版

A・トルストイ 再話 / 内田 莉莎子 訳 / 佐藤 忠良 画

1962年に出版されて以来、ロングセラーとなっています。

 

(小学校の教科書の掲載の方が早いみたいです。

 昭和29年(1954年)学校図書発行「しょうがっこうこくご1ねん中 新版」)

 

 

今回の勉強会では、内田 莉莎子訳と、西郷竹彦訳の違いを教えてもらいました。

 

(内田訳)

あまそうな げんきのいい
とてつもなく おおきい
かぶが できました。

 

(西郷訳)

あまい あまい、
おおきな おおきな
かぶに なりました。

 

どうですか?結構印象かわりますよね。

どっちのかぶが美味しくて大きいかぶに思いますか?

 

それから、かぶを引っ張るシーン。

 

(内田訳)

まごが おばあさんを ひっぱって、
おばあさんが おじいさんを ひっぱって、
おじいさんが かぶを ひっぱって――
うんとこしょ どっこしょ
まだ まだ かぶは ぬけません。

 

(西郷訳)

かぶを
おじいさんが ひっぱって、
おじいさんを
おばあさんが ひっぱって、
おばあさんを
まごが ひっぱって、
「うんとこしょ、
どっこいしょ。」
やっぱり かぶは
ぬけません。

 

…どうですか??

ロシアの原文は内田訳の順番のようです。

 

さて、このおおきなかぶ、小学校1年生の国語の教科書にも載っており、

1980年代には社会主義思想のすりこみだと非難されたとかなんとか。

個人的にはそこまで左翼的な印象は感じませんが、

戦後の教科書は今も昔も、左翼の思想がふんだんに盛り込まれているので、

あながち根拠のない話ではないのではないかと思っています。

 

ロシア語の原文、トルストイの再話、日本語訳、

解釈、学校教育での掲載意図、

などなど、『おおきなかぶ』ひとつとっても、とても奥深く、

WEB上でも、いろんな記事が出ていました。

 

いや~そういう意味で、今日はとてもいい勉強になりました。

絵本の世界、覗いたばかりですので、今後もいろいろと、

書いていきたいと思っています。