海上自衛隊、呉教育隊の朝はラッパ🎺の音で始まる
起床の合図と共に5分以内に着替えて外に整列
ベッドのシーツはシワひとつあったら、3階の隊舎から外に放り出される
体力を極限まで鍛える日課と、座学
山登りは登山ではない、全て走って登る
呉から見える山は全て走って登った
海上自衛隊とはいえ、中には数人泳げない人も入隊してくる
しかし、そんなことは関係ない
普通に泳げる程度の人にもかなり過酷な訓練が待っている
最終的にはみんなプロになっている
足の届かない深いプールに、作業着のままで飛び込む
そこで立ち泳ぎをしながら、ズボンを脱ぎ救命胴衣代わりにする
その過程で、大半の人が沈んでいく
それでも助けて終わりではない
助けない
溺れる
気を失い沈んで行く
そこで初めて救助する
良く夏に聞くNEWSだが、川や海で子供が溺れて大人が助けに行き、大人が死ぬNEWSを何故だろうと思う人も要るかもしれない
溺れている時の人は子供でも女の子でも、大人の男性より遥かに強い力を出す
そして、藁をも掴む力は大人を簡単に沈めてしまう
救助には知識、経験、体力が必要だ
表彰はされたことは無いが、この訓練のお陰と仕事上、何人もの命は救ってきた
命が掛かる現場には、命を安売りしない救助が必要で、自分の命を捨てるときは事故ではなく、その価値のある現場でないと行けない
そのジャッチが一番大事である
全国から集まる『自衛隊に入りたい』と言う変わり者の集まりが、この約4ヶ月の期間が終わる頃には、『同期の絆』が確実に生まれ全国に散らばっていく
そのシステムの中に、『連帯責任』と『競技で争う』と言うことがある
いつの時代も争う事で絆を強めると言うことは人として必然である
個人的な見解だが、戦争は違う
国や、誰かの利益の為に、抑圧の為に無駄な命を失うのが戦争であり、絶対にあってはならないものである
ただ、学生運動や、権力集中の為に戦う内戦は、その気持ちを持たなければ、その国は戦わずして滅びていく
そんな事とも関係なく、国を護る為の戦力を維持するのが私達である
私達の同期は3班で構成されていて、カッター競技、陸上競技、水泳競技で争っていく
きつい教育隊とも言え、特別職国家公務員土日はイベントがなければお休みだ
金曜日の日課には陸警教務があり、ほふく前進やら、銃を扱ったり、陸戦等も教わる
その教官に『今日はカレー🍛食って貰いだな🎵』と言われる
『お前ら腕立て伏せ1回幾ら、みたいな感じで、身体鍛えて給料貰えるなんて最高だなぁ』と良く言われたが、そんな事言って給料貰える教官の方が、もっと幸せだなと思っていた
教育隊生活で忘れられない出来事が起きた
明日は潜水艦実習、そして当直係としての日だ
平成7年1月17日朝6時少し前、異常なまでの揺れは、全ての人の目を覚まさせた
淡路島沖震災だ
自衛隊とは何かをあらためて実感させられた