2021年1月15日のお話。

バイクリターンしてバイクに乗れるだけで楽しかったのが自分でメンテするようになり、バイクの台数も増え、修理したりレストアしたりするうちに作業の範囲がだんだんと増えていったんですよね。

ただ自分の中では絶対に手を出さないでおこうと思ってたのがエンジン。
エンジンイジるのってめちゃくちゃ楽しくて奥が深い。
その分、お金も時間もかかるしやり出したらキリがないんですよね。


それが一昨年に甥っ子のZXR400のエンジンが壊れて久しぶりにエンジンを触ったんですよ。


元々7万キロ走行の部品取り車を15万で買ってきたんですがさすがにエンジン掛けたら振動凄いしトルクが全然なかったんで中古エンジンを2万で買って載せ換えたんですよ。

このエンジンが1年ぐらいで壊れたんですよ。
元々付いてた7万キロのエンジンをそのまま載せ換えてもなぁということで両方のエンジンの使える部分を組み合わせて作ることにしたんですよね。
 

壊れたエンジンのシリンダーとヘッドは使い物にならなかったんで7万キロのシリンダーとヘッドを使うことに。
腰下やミッションの入りは2万キロのエンジンのほうが良かったんでクランクケースから下は2万キロのエンジンを使うことにしたんですよ。

ただ7万キロのエンジンはパワー出てなくてヘタってるのは確実だったんでそのまま使えるワケでは無かったんですよね。

だからカムは2万キロのエンジン使ったり、シリンダーヘッド本体とバルブは7万キロのエンジンで。
シリンダーとピストンは7万キロのエンジンだったけど測定してピストンクリアランスの確認したりとね。

シリンダーとピストンのクリアランスはヘタリもなく基準値内に収まってたんでピストンリングだけ交換しようと思ったら7万キロのエンジンは0.5mmオーバーサイズのピストンが入ってたんですよね。
オーバーサイズのピストンリング注文したら廃盤で無かったんで再利用になったけど。
 

まぁ調べたらヘタリの原因が排気バルブからの圧縮漏れだったんでバルブの研磨と当たり修正で直したけどバルブとシートの当たり幅は限界値に近いぐらい広くなったけどね。

燃焼室、ポートの汚れ落としにポートの段付き修正して組み直したエンジンはめちゃくちゃパワフルに生まれ変わりましたよ。

甥っ子が乗っても2万キロのエンジンの時よりパワーアップしてるって喜んでましたからね。

久しぶりにエンジン組んでからエンジンイジりたい病が再発してきたんですよ。
おっさんが好きなのはエンジンチューンなんですよね。
エンジンの修理やオーバーホールも組む人によってエンジンの良し悪しが変わるから好きなんですがエンジンをチューンして好みの特性に仕上げたりパワーアップさせるのが好きなんですよ。

またちょうど良い具合に中華の横型エンジンを貰ったんですよね。


モンキーやゴリラに使える中華製の横型エンジン。
中華の横型エンジンっていってもいろいろと種類があるけど基本的に排気量が大きいのに遅いっていうのが定番になってる。
値段はめちゃくちゃ安いんですけどね。
安かろう悪かろうで排気量の割には遅いし壊れやすいっていうね。

この安もんエンジンをイジって速くしたり、耐久性をアップさせたり燃費重視のエンジン作ったりとやってみたくなったんです。
ベースが安い上に研究もできる。
作りが簡単なエンジンだから加工や組立てもラク。
エンジン作って遊ぶには最適なんですよ。


そのためには車体がないとはじまらないということで作りはじめたのが中華ゴリラなんですよね。
去年は中華エンジンをイジって遊び倒すぞって思ってたのがほとんどイジれずじまい。
データは少し取ることができたぐらい。

去年は友人のKR1のクランクシールの交換のついでにエンジンの組み直しをやりセロー225のミッションブローしたエンジンを組見直したり、NSR50のエンジン組み直したり、弟のキタコボアアップのポート研磨したりとちょこちょことエンジン組む機会が増えて自分のは後回し。
唯一TS200Rの腰上OHやったぐらい。
 

 

おっさんが好きなのはエンジンチューンだけどバイク屋さんでは直してくれなかったり、部品はあるけど自分で組み換えできないからって頼られると引き受けてしまうんですよね。
まぁ、仲間なんでお互い様なんですけどね。

そんな感じで去年のはじめに計画してた中華の横型エンジン改造計画は全く手付かず。
おまけにその前にVTR250のエンジンバラしたんで先にそっち仕上げないといけないしね。

今年は中華ゴリラをきちんと仕上げて中華の横型エンジンを何個か作りたい。
ベースとなるエンジンも仕入れたい。

ほんとバイク遊びはできることがいっぱいありすぎて楽しみが年々増えていくんですよね。
世間ではやることがなくて楽しみがない人が多いみたいだから嬉しい悲鳴ではあるけどね。
これもバイクのおかげですよ。
ということで、今年は自分のエンジンをイジって遊ぶ予定です。