2020年11月28日のお話。
やっと腰下のバラしが終わったVTR250の中古エンジン。
洗浄するためにピストンとコンロッドを家に持って帰ったんでとりあえず現状確認。
いつ見ても思うけど水冷の4ストエンジンのピストンスカートはキレイなもんですよ。
よっぽど扱い方がひどくて悪かったら当たりが強くなって減ってたりすることがあるけど、だいたいキレイなもんなんです。
メーカーが考えて作ってるエンジンなんでピストンが首降り起こすことが少ないんでしょうね。
その点、2スト、空冷4ストエンジンはピストンスカートの当たりが強くなってるのが多いんですよね。
走行距離が少なくても当たりが強くてピカピカになってるものが多いですよ。
2ストはパワーがあるからね。
4スト空冷はやっぱり熱的に厳しいんでオイル管理をしっかりしてても当たりが強くなるし縦傷があったりするんですよね。
7万キロ走行したエンジンって考えたらピストンはキレイなもんですね。
もちろんサイズの測定はきっちりやってシリンダーとのクリアランスは確認するけどね。
ピストントップはカーボン落として洗浄しないと詳しくはわからないけど棚落ちや異常燃焼の跡はなさそうですよ。
まぁノーマルなんで当たり前ですけどね。
ピストンピンは少し当たりが付いて光ってますが段付きはないんで問題なし。
まだまだ使えますよ。
最後にコンロッド。
これもキレイなもんです。
小端部分の内壁はリーマー跡が残ってるんでヘタリなし。
大端のコンロッドメタルは少し剥離がありましたね。
一番力の掛かる上側のコンロッドメタルが。
下側のメタルは剥離するかしないかぐらいでしたけどね。
剥離したからってすぐに焼き付くワケでもないしまだ一部分なんでこのまま使っててもすぐにエンジン壊れるとかではないんですけどね。
もちろん今回は新品に交換するけどね。
走行距離から考えたらピストンとコンロッドに関してはまだまだ使える状態ですね。
新品の時と比べたらヘタリはあるんだろうけど使用限界とかではないんで凄いなぁと感心しましたね。
VT系のエンジンの耐久性が高いって言われるのがわかるような気がしましたね。
腰下に関してはピストンリングとコンロッドメタルを新品にするだけで十分ですね。
現状の確認できたんで夜にコツコツとピストンヘッドをキレイにして組める準備をしていきますよ。