2020年11月5日のお話。

バラしはじめたVTR250のキャブ用中古エンジンですがフロントのシリンダーヘッドの部品だけ家に持って帰って確認してみました。


まずはシリンダーヘッドなんですがほんとデカイ。
燃焼室とカムチェーンの通路が半分ずつあるんですよ。
燃焼室から考えたらめちゃくちゃ通路がでかくなってます。
燃焼室が可愛く見えるでしょ。

基本設計が30年以上前のエンジンなんで今のエンジンと比べるとムダな部分が多かったりするんでしょうね。

燃焼室のカーボンは走行距離の割には少ないのには驚きでしたね。

 


250ccなんで回して乗ることが多いからカーボンの溜まりが少なくなるんでしょうけどね。
その点、大型バイクになると回して乗ることが少なくなるんで走行距離が少なくてもカーボンが多くなるんですよね。

元々パワーがあるからカーボン蓄積してパワーダウンしてもわからないですけどね。

カムシャフトの山はそこそこ減ってますね。

 


見た目がキレイから大丈夫かなとはおもったんですけどね。
まだ測定してないけど確実に減ってるのは確かですよ。
まだカム山、軸部分にカジリはないからオイル管理はキチンとされてたとは思うんですけどね。

オイルの交換時期が長かったりするとカム山や軸部分に傷があったりするんですよね。
傷があっても普通にエンジンはかかるし走ってもくれるんですよ。
エンジン音もガシャガシャと激しい音がする部分でもないんで開けてみないとわからないんですよね。
傷があるってことはカム山が減ってたり山の形が変形してたりするんでパワーは確実に落ちてるんですよね。

ただ急にパワーが落ちるワケじゃないからパワーダウンしてることに気付かないんです。
吸気、排気両方のカムシャフトは傷がなかったのは良かったけどね。

バルブをロッカーアームですがこれもカムシャフトの当たり面はキレイに光ってますね。
傷も無くてキレイなもんですよ。

 


ただロッカーアームも少し減りはありますね。
微妙な減りなんで全然再利用しますけどね。
 

走行7万キロのエンジンなんでどんな状態なのか気になってたんでシリンダーヘッド、カムシャフト周りだけ確認してみましたが、まだまだ再利用できる状態なんでひと安心ですね。

洗浄と修正すれば十分パワーが甦るんじゃないかなって思いますよ。
ちょっとヤル気も出てきたんで残りの部品のバラしも進めていきます。