これまで何度も説明してきたからセッティングが重要だっていうのはわかってくれたと思います。
今までだったら普通にバイクに乗る人にとっては全く関係のない話だったと思うけど、自分でもやったほうが良いのは理解できたはずです。
結局のところセッティングっていうのは、バイクのバランスを整えて自分好みに仕上げることなんですね。
これがセッティングの目的なんです。
レースでもタイムアップするようにセッティングしますが、乗る人によってセッティングが変わりますよね。
その違いが自分の好みに仕上げているからなんですね。
タイムアップは結果であって目的ではないんですよ。
自分の好みじゃないバイクだったら乗りにくいし、疲れるし、神経をすり減らすからタイムなんてアップするワケがないんです。
レース向けの基本的なセットアップはありますが、そこから自分の好みに仕上げていくんですね。
それがセッティングなんです。
ストリートでも同じことなんです。
自分が乗りやすいように仕上げるのがセッティングの目的です。
ノーマルのままのバイクは万人向けになっているんです。
誰が乗っても違和感なく乗れるようにはなってるんですが、どこか不満はあるんですよ。
その不満を無くして気持ち良く乗れるようにして欲しいから、これまでいろいろとお話ししてきました。
また、バイクはカスタムするのが楽しいですよね。
でもカスタムするとバランスが崩れるからなおさら、整えてあげないと乗りにくくなるんです。
せっかくオリジナルバイクになっても乗って楽しくなかったら意味がないですからね!
自分でセッティングができれば、それに越したことはないですが、できなくても良いんです。
仲間にやってもらえば良いし、バイク屋さんにやってもらっても良いんです。
セッティングをしてくれる人がいても、どんな症状なのかを伝えることができないと調整できませんよね。
バイクの不調や不具合、違和感はバイクが教えてくれるんです。
だからバイクからのメッセージを受け取れるようにする必要があるんです。
バイクと話せたら簡単だけどそうはいかないですからね。
バイクに乗れば不調や不具合は必ず教えてくれるんですよ。
バイクからのメッセージはいろいろとあります。
わかりやすいところでは音や振動。
音や振動はいろんな種類があります。
エンジン、駆動系、足廻りのきしみなど。
いつもと違うと感じる音や振動があればどこからなのか調べます。
またバイクの動きも変わってきます。
今までとは違って敏感になっていたり鈍感になっていたりと今までと違う反応をするんです。
こんな感じでバイクはメッセージを送ってくれるんです。
いつもバイクに乗るたびにこんなことを気にしてたら楽しめないから必要ありませんよ。
なんか違和感があると思うときや、ちょっと仕様変更したいとか思うときなどに、メッセージを受け取れるように気にしながら走れば良いんです。
気にしながら走ってたら何かしらわかってくるはずです。
それをバイクに詳しい仲間やお店の人に自分がわかる言葉で伝えてみるんです。
専門用語を使う必要もないし、覚えておかないといけないわけでもないんです。
自分の言葉で伝える。
それだけで良いんです。
するとわかっている人は、いろいろと聞き直してくれますよ。
これを繰り返していたら、いつの間にかセッティングのスキルも上がっていますよ。
人に聞くのは恥ずかしい。
そんなことはないんですよ。
詳しい人は教えたくてうずうずしてるんです。
おっさんだって知らない人から質問されたりするのは好きでいろいろと教えてあげたくなるからね。
だから、恥ずかしがらずに聞くようにしてください。
そして、あなたがレベルアップしたときは同じように教えてあげてください。
こうやって、セッティングできる人が増えていけば良いなと思ってます。