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不貞をしている夫は
以外と間の抜けた行動や言動が多い。
と思っているサレ妻もいるかと。
もしも、それがしたたかな発想の元に
計画的だったとしたら？
とは考えないのだろうか。
これまでにもサレ妻は、
何度か調査依頼を行い、その度に証拠を
提示し、不倫夫に問い詰める。
ここ数年でもこれで３回目。
『２度と同じ過ちをしません』
何度となく書かせた誓約書。
『この人の浮気は病気』そんなことを
思いながらも、また、同じ感情が湧く。
『まだ、懲りていない、もうダメだ。
我慢の限界、離婚しよう。』
ところが、同じことを不貞夫も考えていた。
『次の人生を俺も有意義に』
そんな言葉をなぐり書きしたメモが
見つかった。
『簡単には離婚しない、徹底抗戦してやる』
不貞夫は、経営している会社の経理から
サレ妻を引き離すことを画策する。
別事業を起こすとし、その会社の代表を
サレ妻にしようと、その為、現会社の経理に
ついては、税理士に委託すると提案した。
『どうなるかもわからない事業の代表を
私がするのはおかしいでしょ。
貴方がすべきでしょ。
私がこの会社の代表でも、今まで、専務で
いたんだから問題ないでしょ』
『お前は俺のやる事になぜ、文句を言うんだ。
信用していないんだな。』
結局、ここは押し切られてしまった不倫夫。
不倫夫は、新会社の登記を自宅にすると
言い出し、サレ妻が拒否すると、
別居することをサレ妻に告げた。
不倫夫のここからの行動は素早く、わずか
数日のうちに転居し、現会社の代表者変更
など諸手続きも着々と進めている。
『お前を信用していない。』
とだけ、SNSで送付。
それ以降、不倫夫は代表者変更した
会社事務所にも自宅にも一切連絡を
取らなくなった。
サレ妻は、別居宣言前より調査を
開始しており、新居並びに新事務所を
把握できたのだが、肝心の女性の影が
見えてこなかった。
『絶対に女性の影はある』
調査開始から３ヶ月、調査会社の
提案通りの調査方法で依頼をした
サレ妻にも次第に焦りが見え始めた。
調査会社の提案した調査方法は、
他社での調査では受け入れられない方法。
調査は３ヶ月間でもし、女性との接触が
なければ、『女性の影ナシ』、
女性と不貞と思われる接触があった場合は
『調査期間はエンドレス』
既に調査期間は３ヶ月目に入っており、
新事務所・別居先においても女性の影すら
ない。
残り、１週間という日、不倫夫は別居以来
初めてサレ妻の元、自宅へ姿を現した。
サレ妻を一瞥し、テーブルに署名・捺印
された離婚届を置くと、そのまま、自宅を
去った。
調査会社の元には、サレ妻の不安な思いの
SNSが届く。
その頃、サレ妻に離婚届を渡した不倫夫は、
女性と合流し、別居先マンションへ
向かっていた。
別居先にサレ妻が仕掛けたカメラにまで
撮られている。
『調査期間は、全ての証拠が
揃うまでエンドレス』となった。
あとはお願いします。
身元まで費用もかからないんですよね。
かかりませんよ、そういう契約ですから。
この日は、別宅に宿泊した不倫相手。
翌朝、二人で仲良く外出する姿が
調査会社によって撮影された。
『これで、簡単には離婚させないわ』
会社、乗っ取りんですか？
うふふ・・・
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