邪馬台国の女王「卑弥呼」が、亡くなったとされる247年頃は、
敵国と交戦中であり、
この「大日食」が原因で、
太陽の国「邪馬台国」は敗北し、その責任をとらされるかたちで、
卑弥呼は殺されたといわれています。
つまり、卑弥呼は「日の巫女」ゆえに、
「大日食」が起こり、世の中が真っ暗になってしまった。
つまり「天変地異」も王の責任なんです。
そのために古代では時々「王殺し」が行われ、
民衆は王を取り替えていたという考証もあります。
247年の皆既日食は日没時に起こったため、
輝きを失い、皆既日食の状態で沈んでいく落日は、
当時の民衆にどのような気持ちをもたらしたことでしょうか?
そして、日食というのは、新月(月が見えない)の日の日中に起こります。
見えない月によって、太陽が回りのコロナだけ残して、真っ黒になるんです。
もうこれは、大変なことです!!!
太陽がなくなったんです。それも急に。
昨日の皆既日食の写真のままで沈んでいくんです。
恐ろしかったでしょうね。
絶対悪いことが起こる前触れだと皆思うでしょうね。
少しその当時の様子を、目を閉じて思い浮かべてみてください。
卑弥呼にとっては、たまったもんではありません。
もう私は終わったと・・・。
そして、翌年の皆既日食は、なんと
日の出の刻に起こったんです。
黒い太陽が地平線より出てきて、段々と姿を見せてくる。
これはもう明るい兆しです
なので、新しく台与が即位して、明るい世にならしめるという
気持ちを民衆に与えたんです。
この説は様々な角度から研究されており、
結構確実性が高いと、私は思っています。
現在のように、確実に記録を残せる時代ならまだしも、
古代の神話や逸話などは、実際にあった事を
伝承していく手段のひとつだったと思います。
こうやって、日食ひとつとってみても、
ロマンを感じずにはおれませんよね。
吉永小百合さんの卑弥呼です。
こんなにキレイだったのでしょうか?