酒席を見るとわいわい騒ぐ楽しい雰囲気の中でも特に人々の顔色はまちまちであることが分かります。 ある人は何杯も続けて飲んでも平気な反面、ある人は一杯だけ飲んでも真っ赤な肌色のために周辺の人々の視線を引く場合が多いです。 赤くなった肌を眺めていると、大きく酔ったようでもあり、余計な心配を呼び起こしたりもしますが、その理由を知ったら疑問が少しは解消されると思います。
普通、お酒が苦手な人が肌がすぐに赤くなると言われていますが、これを逆に考えると、お酒は頻繁に飲むほど増えるという言葉ともつながります。 この言葉が事実かどうかについては多くの人の意見が食い違っているのが事実ですが、酒量が増えることと顔色の変化は大きく関係がないというのが定説として知られています。 お酒を飲む経歴とは別に、アルコール分解能力が左右するからです。 アルコール分解能力は経験で満たされ、増えるのではなく、人それぞれ生まれつきだと言われています。 人種的にも大きな違いがありますが、後天的な努力ではアルコール分解能力が向上しにくいという意味とも同じです。 アルコール分解に関与する酵素には、アルコール分解要素とアセトアルデヒド分解要素がありますが、この2つの役割を見ていきましょう。
私たちの体に入ったお酒は、食道を通って胃と肝臓を通りますが、ここで1次的な分解過程を行います。 この酵素でアルコールはアセトアルデヒドという物質に変わるのですが、ここで1次分解だけが行われ、2次分解されなければ私たちの体には異常が生じる可能性があります。 アルコールよりも毒性の強いアセトアルデヒドが体内に残るからです。 したがって、アセトアルデヒドを再度分解する酵素があってこそ、害のないアセト酸に変化するのですが、このような過程がきちんと作動してこそ、お酒が体の中で毒素として作用しないと言えます。
お酒を飲むと顔が真っ赤になる人は、アセトアルデヒドに対する分解酵素が欠乏していたり、分泌量が極小の場合といえます。 これは特に西洋人に比べて東洋人に顕著ですが、先に言及した二つの酵素のバランスが相対的に東洋人にさらに劣ることが分かったからです。 東洋人に焦点を当ててもう一度調べてみると、中国や日本人に比べて分解酵素がそれでも韓国人にはもう少し多いと知られていますが、とにかく統計的な基準に合わせたものなので、個人別にはすべて異なると言えます。 つまり韓国人だから安心していいということではないも同然のことでした。
天気が暖かくなるにつれ、外出も頻繁にするようになり、そのため飲み会も次第に増える傾向だが、酒を飲む席の楽しさほど、自分の体に生じる反応も綿密に観察する必要があります。 何杯も飲んでいないのに顔が赤くなる場合は、体からお酒を飲むなと警告するのと同じなので、敏感に受け入れたほうがいいという意味です。 分解されずに残っているアセトアルデヒドは、それ自体の毒性も問題ですが、体内に長く残っていると癌を引き起こす恐れのある有害な物質として挙げられています。 そのため、飲酒後に顔が赤くなることを、ただお酒が弱いとか、マッサージがうまくないからと軽く考えると、健康に赤信号が灯ることがあるので注意した方がいいでしょう