結婚したいと切に願う女性にとっては、そのタイミングを引き寄せる術はぜひとも知りたいところ。だから、女性誌などでは、「彼にプロポーズさせる方法」について頻繁に特集が組まれていたりもするのだけれど――。

実際のところ、彼の行動をコントロールしようとすることで、むしろ関係性を壊してしまうこともある。そんな間接的で効果の薄い方法をとるよりも、もっと確実で本質的な術がある。
 

結婚という目標に向け、行動する

世の中には結婚前提の恋人がいるにも関わらず、なかなか結婚までいたらない女性がいる一方、安定した彼氏すらいなくて、形勢が不利だったにも関わらず、いつの間にか、タイミングを呼びこんで、すんなりと結婚を決める女性が少なからずいる。後者の女性たちには、共通項がある。

それは、「自らの結婚したい」という強い強い意思を保って、それに従って全ての行動を決めること。

現時点で、恋人がいるかどうかはほとんど関係ないし、恋人がいたとて、相手(恋人)の意思がどうであるかをみじんも気にせずに、ただ、ひらすら自分の信念(結婚する)だけを行動原理にした時、女はリアルに結婚して行くのだ。

29歳のある女性の実例

仕事も忙しい、知り合いも殆どいない……結婚に関しては万事休す、と思いきや

たとえば、昨年結婚した旧知の仲間であるT子は、その1年前に当時、同棲していた恋人と別れたばかりだった。29歳にして、フリー。仕事も尋常ではなく忙しく、恋を探す余裕も猶予も少ないし、決してモテるタイプではないと自認していた。

だから、まだ29歳にして、「もう、結婚は諦めたほうがいいのかな」という弱気な考えがよぎったりもしたのだという。しかし、半年後、するりと彼氏をつかまえて、さらにその半年後には結婚を決めた。

本人に話を聞くと、「ほとんどミラクル(笑)」と笑いながらも、そこには強い意思と、その原理に基づく行動があった。

彼と出会ったのは、仕事がらみのパーティー。共通の知人がいたこともあって、話は盛り上がり、2次会では、10数人で飲みにいったものの、ほとんど彼と話していた。その後、奥手な彼を自分から何度もデートに誘い、自然に一緒にいる時間を増やして、まるで付き合っているような関係性を作った。そこまでの流れに、みじんの迷いも、受け身なところも一切ない。

「彼はみるからに恋に奥手だったけど、その分、信頼できると思ったんだよね。会話や食事の相性が良かったし、付き合ったら将来を考えられるなと思って。彼の行動や言葉を待っていても何もない、欲しがってばかりいても進まないと確信して、自分で動いたの(笑)」