日々庶民が一息つける3時のおやつだが、おやつと言えばやはり「お菓子」だろう。お菓子は子供が食べているイメージが強いが、大人でも大勢の人が好んで食べている。自宅でまったり食べる事もあれば、仕事の休憩時間に一服する。また子供の頃は”買い食い”をして、両親や学校の先生に怒られた経験がある人もいるのではないだろうか。お菓子は子供から大人までを楽しませてくれる食べ物だが、近年は”販売中止”となってしまうものが多いようだ。今回は販売中止となったお菓子ランキングを紹介していく。中には昔から有名なお菓子もあるが、初めて見たお菓子もあったからなかなか面白い。
1位:カール
第1位となったのは「カール」で、今年の5月に販売中止が発表され大きく話題となった。
「カール」は、1968年に発売されて以来、親しまれてきたお菓子だ。「カールのおじさん」が印象的なキャラクターで、昔はよくテレビのCMでも目にしたものだ。
しかし2017年5月に販売の中止が発表された。しかし販売中止となったのは「東日本」だけで、西日本地域で限定販売されている。
また販売する種類についても整理されており、現在では「カールチーズあじ」「カールうすあじ」のみの販売となっている。
東日本での販売中止の理由は、「収益性が悪化」した為だとされている。
2位:サイコロキャラメル
お次は昔懐かしい「サイコロキャラメル」だ。昔よく、おばあちゃんにもらって食べた記憶が未だに残っている。
サイコロキャラメルが販売されたのは1927年で、ロングセラー商品となっていたが2016年3月に生産・販売が中止となった。
しかし惜しまれる声が多い事から、北海道限定で「北海道サイコロキャラメル」にリニューアルされ販売が再開された。
3位:チューペット
これまた懐かしいお菓子の「チューペット」だが、シャーベット状のアイスのような感じで”清涼飲料”らしい。
真ん中でポキっと2つに割れて、兄弟や友達と分けて食べた記憶がある。
「チューペット」は、1975年に販売が開始されたが、2009年に販売が中止されており非常に驚いた。
販売中止の理由は、2009年5月に起こった「カビ混入問題」となっている。
4位:ポポロン
「ポポロン」という名前だけではピンとこないが、パッケージを見るとなんとなく記憶にあるお菓子だ。
明治のチョコレートシュークリーム菓子として人気を博していたが、2015年2月に製造が中止されたそうだ。
ポポロンを1個食べると、シュークリームの中からチョコレートが口の中に広がる事から今でもファンがいるお菓子となっている。
5位:霧の浮舟
筆者は「霧の浮舟」というお菓子を初めて知った。ロッテのチョコレート菓子で、サクッと砕けて解けていく「軽い食感のエアインチョコレート」だそうだ。
1980年に誕生し2005年に一度販売が中止されるが、復刻を願う声が多く2009年4月に期間限定で販売。更にその後2013年2月に、完全復活し現在でも販売されているそうだ。
6位:ムギムギ
「ムギムギ」もよく覚えているが、豆まきや公民館なんかでもらった記憶がある。ムギムギは小麦を膨らませた優しい甘さのお菓子だ。
しかし2013年6月に販売が終了しており、更には「ポテトスナック」も同時に販売終了となっている。
ムギムギの販売元は「いずみ製菓」で、多くの種類のお菓子を取り扱っている事から、”採算”がとれなくなり販売を中止したそうだ。
7位:ぬ~ぼ~
1988年に発売された「ぬ~ぼ~」は、モナカの中エアインチョコが入っているお菓子だ。
またお菓子の名前でもある「ぬ~ぼ~」はキャラクターでも人気を博し、アイスやグミなども販売された。更にゲーム化もされている。
しかし1996年に販売終了となってしまった。販売中止の理由は「ぬ~ぼ~」の”商標権”が他社に移った為だそうだ。
8位:メンズポッキー
メンズポッキーは、ポッキー「ミルク」の販売を機に、2010年に販売が終了された。
ポッキーは1960年代の後期から販売されており、日本のみならず世界で人気のお菓子となっている。
メンズポッキーは1996年に大人向けに開発され販売されたが、業績を震わせる事が出来なかったようだ。
メンズポッキーはビターな味わいがウケたが、やはり甘いポッキーの方が人気の模様だ。
9位:5/8チップス
1977年に販売が開始された「5/8チップス」はS&Bの商品で、従来のポテトチップスより小さいサイズの5/8で、食べやすい事から女性の間で人気を博したお菓子だ。
しかし2003年に採算がとれない事から、販売を中止し菓子事業から完全に撤退したそうだ。
筆者は「5/8チップス」を食べた記憶がないが、パッケージだけは印象的だったのでしっかりと覚えている。
10位:ドンパッチ
最後に紹介するのが「ドンパッチ」だが、このお菓子は1979年に”はじけるキャンディ!ドンパッチ”として発売された。
ドンパッチは小さい砂糖のような粒粒で、口に入れると”パチパチ”と音を立てながら弾けたお菓子だ。筆者はドンパッチを食べた記憶がないが、似たような「わたパチ」ならよく覚えている。
昔懐かしいお菓子が次々に消えていく中、これと言って印象的で親しみが持てるお菓子は発売されていない。
物事の良さと同じくお菓子にもやはり良し悪しがあり、その時代にあったお菓子が生き残り、また消えていくのだろう。
久しぶりにお菓子を見たら食べたくなったので、後日「駄菓子屋」へ足を運ぼうと思う。