(前回の続き)
前回の記事での問いは、意識レベルが上がるごとに指数関数的に増大するパワーとは本質的に、一体何を意味するのか、というものであった。
私がここで言いたいこと自体は書籍には書かれていないのだが、このパワーについてもう少し説明している箇所があるので引用する。
「(略)600か、もしくはそれ以上と測定されるエネルギーフィールドのパワーの証となりました。」
(21章 「意識そのもの」の研究 p.329)
「すべてのホリスティック的なアプローチは、肉体に影響を及ぼすものではなく、身体の中を通り、体の周りを流れるエネルギーフィールド(訳者注:氣のこと)に影響を与えるテクニックに基づいているということです。」
(21章 「意識そのもの」の研究 p.328)
エネルギーフィールドという言葉が出てきており、これは「氣」のことと訳注がある。厳密には、「エネルギー」が気であり、プラーナであり、見えない宇宙エネルギーのことを指しており、エネルギーフィールドは、気のエネルギー場という感じになるだろう。
気というのは、もちろん、気功の気である。
だから、単に「パワー」と呼んでいたものは、「気のパワー」などと言い換えることができるということである。
では、私がここで伝えたかった本題に入る。
意識レベル400の普通の日本人のパワーを1とした時に、意識レベル10000のアセンション達成者のパワーは9.5×10の13乗である。
この非常に強力なパワーとやらは、一体どのように使うことができるのだろうか。
答えを書こう。
ここでのパワーとは「カルマの処理能力」を意味する。
アセンションのプロセスとは、浄化のプロセスである。困難な出来事を通して、自分の内面にある不要な観念を手放していくプロセス。
しかし、この「浄化」とは自分の内面の浄化だけではなかったのである。要するに、自分の浄化と併せて地球の浄化も一緒に行っているというのがアセンションのプロセスである。
地球の浄化とは、地球全体の過去のカルマの精算である。カルマとは魂的な負債。これまでの全ての転生において、作り出してしまったマイナスを全て積み上げたもの。
現在の地球には約70億人が存在しているが、6~8人から構成される守護霊チームのうち1人しか地上に降りることはできないため、4次元の地球(幽界)にいる存在も含めれば、地球人は約500億人。この人たちが過去の全ての転生、平均すれば数千回くらいらしいが、その中で作り出した全てのカルマの総量というのは膨大なものがあるわけである。
アセンション達成者というのは、アセンションに向かうプロセスの中で、膨大な量の地球のカルマの精算を手伝ってきたということになる。
そのカルマの処理能力というのがパワーであり、これが意識レベルが上昇するごとに指数関数的に上がっていくゆえに、アセンション達成者のような強力なパワーを持った存在たちが、ものすごい量の地球のカルマを精算していくわけである。
アセンションは困難を伴うプロセスであると過去記事に書いた。
単純に言えば、アセンションに向かう人は、困難な出来事を通して「苦しむことにより」地球のカルマの精算を手伝っている。苦しめば苦しむほど、膨大な量のカルマを精算できていることになる。
この非常に苦しいアセンションのプロセスにおいて、それこそ苦しみの極限状態に陥ることも珍しくないのであるが、その時、その人はフルパワーで地球のカルマの精算作業にあたっているということになるのである。
もし仮に、意識レベル400の普通の日本人が処理できるカルマの量しか負担しなかったとしたら、意識レベル10000の人にとっては苦しみはゼロに等しい。至福状態が揺らぐこともない。
しかし、その人のカルマ処理能力に応じた量のカルマの浄化を割り当てられているのである。
なお、意識レベル400の普通の日本人と意識レベル10000のアセンション達成者のカルマ処理能力は9.5×10の13乗倍違うのであるが、「至福状態を感じられる能力」という言い方をした時には、対数をとって1を加算した約15倍の感じ方の差になるようである。
※ パワーが10倍の時に至福状態を感じる能力が2倍、パワーが100倍で感じるのが3倍、パワーが1000倍で感じるのが4倍という関係になる。パワーが10倍の時に感じる能力が1倍ではおかしいので、1を加算する。
同じ苦しみを与えた場合の感じ方は、意識レベル10000のアセンション達成者は意識レベル400の普通の日本人の約15分の1の苦しみに感じられる。
また、冒頭の引用における「ホリスティック的なアプローチ」というのは治療や癒しについてのアプローチなのであるが、気のパワーを使用してヒーリング等を行った場合の効果も約15倍ということになるようである。
この辺りは「なぜ」と訊かれても「創造主がそのように宇宙を創ったから」という以外の答えはないようである。
パワーを指数関数そのままの形で表現している意味としては「カルマの処理能力」という答え以外は9次元のシリウスにおいても今のところ見つかっていないということである。
それでは、アセンションのプロセスを全て完了すると、どうなるのか。
フルパワーで地球のカルマ精算作業にあたることから解放され、基本的に苦しみはなくなるはずである。3次元波動だった時と比較すれば、至福状態になっているはずである。アセンションを完了した人は、自分でそうとわかるはずである。
ただし、地球のカルマの浄化作業から完全に解放されたわけではない。
例えば、意識レベル10000のアセンション達成者のケースを考えてみよう。
実は、この人が完全に地球のカルマの浄化作業から解放されたとしたら、今よりも、もっともっと至福状態なのである。なんというか、「思ったよりも至福状態になっていない」のである。
実は、アセンション達成者が得られる至福感というのは、実際の意識レベルよりもずっと下の意識レベルと同等の至福感に抑えられてしまうのである。
諸般の事情により実際の具体的数値を公表できないため、仮の数値を使用する。
意識レベル10000の人が感じる至福感は意識レベル6000(仮)の場合と同等に抑えられてしまうのである。意識レベル6000(仮)で打ち切りなのである。
理由はもうおわかりであろう。
「剰余分のパワー」は全て地球の浄化作業に当てられてしまうからである。
この「剰余分のパワー」というのは、意識レベル10000から6000を差し引いて、意識レベル4000分と考えがちだが、そうではない。
パワーは指数関数的なのである。意識レベル10000のパワーは意識レベル6000のパワーの約165倍。
つまり、165のパワーのうち1だけが自分に与えられて至福感を感じるのに使えるパワー。残りの164は引き続き地球の浄化に使用されているのである。
アセンション達成者が知らないうちに、地球のアセンションを担当している「上の存在たち」にほとんどのパワーを奪い取られているのである。「気」を奪い取られていると言ってもよい。
もちろん、それは地球の浄化に使われているのだし、それが私たちの役目だから良いのだけれども。
よくスピリチュアルの世界で、スターシード等の人は地球に存在しているだけでも役立っているという言い方をされることがあるが、1つにはこういう意味もあったのである(これが唯一の意味ではないが)。
アセンション達成者が自分のパワーを全て自分のために使ったとしたら、もの凄い至福感が得られるのであるが、皆で地球のアセンションのプロセスを手伝っているのであり、自分のパワーのうち自分で使う分を除いて、全て地球の浄化作業に振り分けられているというわけなのである。
個人的な話になるが、先日、珍しく霊的な体験をした。
※ 自分用メモ。2018年7月18日。
ある朝目覚めたら、正確に言えば目覚めの直前の半睡眠・半覚醒状態の時、自分がもの凄い至福感に包まれていることに気付いたのである。
自分の内面が尋常じゃないくらい静まり返っている。これまで体験した、どんな瞑想中の涅槃状態とも比較にならないくらいの凄いものだった。
自分が高次元存在になったような気がした。もの凄いことが起きて、「ついに、この時が来たのか」と思った。
しかし、半日くらいでかなり弱まってしまい、次の日起きたら元の状態に戻ってしまっていた。
この時のことを女神様たちに訊いてみると、パワーを全て自分に振り向けた場合のフルパワー状態を期間限定で体験させてくれたということだった。
そして、今後の人生では意識レベル6000(仮)相当で打ち切りとなるため、もうこの時のもの凄い至福感は味わえないそうである。
それは、やや残念ではあるのだけど、剰余分のパワーは地球の浄化作業に使われており、アセンションに役立っているのだから、それで良いのである。
最後に余談。
この記事の内容を読んで、何か不思議に思ったことはないだろうか。おかしいと思ったことはないだろうか。鋭い読者なら気付いたかもしれない。
念のため言っておくと、私が書いたことが間違っているとかではない。
そうではなく、今回の件について私がおかしいと思ったことを「上の存在たち」に指摘したのである。
そうしたら、「上の存在たち」が自分たちの思い違いに気付いて、大騒ぎなのである。
今後のアセンションの方針に影響を与えかねないような内容である。
たぶん、この指摘内容が何を指すのか、答えを書く日は来ないとは思うのだが。
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