今日、両親の墓参りに行った。

兄貴2人とは現地集合という事で、駐車場から山門まで休み休み向かった…途中、ビタンッ!って感じで見事に転んだ、冬用のニット帽を目深く被っていたから、頭は無事だったけどズボンや上着はかなり汚れてしまった…人目を気にしながら、何事も無かった様に膝と腕の痛みに耐えながら歩いた。

山門まで続く長い階段の手前で、見慣れた顔が…

長兄ラオウと次兄トキだった。

「何してるん、現地集合やろ」

「肩貸したろぉ思って、此処で待っとたんや」

「そんなん大丈夫や、手摺りもあるし…けど、ありがとう」
それやったら、もっと手前から待っとけよ、そしたら転ばんかったのに…って少し思いながら、手摺りに捕まりゆっくり登った。

お墓に着くとオバはん?が1人立っていた…オイラの顔を見るなり歩み寄り、いきなり両腕を掴んでかなり強い力で揺さぶってきた…

そのオバハン?は、大ゲンカして10年ほど音信不通だった妹だった。
涙でクチャクチャな顔で、何か言いたげだったけど言葉が出ないようだった。

お互いに憎たらしい存在だった筈なのに、クチャクチャな顔を見たらオイラも泣けてきて…

その瞬間に、10年間のつまらない啀み合いが許し合えた気がした…

両親の墓前で、兄弟ならではの懐かしい話で盛り上がり、久しく無かった楽しい時間を過ごした。

帰りの道すがら長兄ラオウが
「次は、桜が咲く頃に来ようか」
って、ボソって言った。
一瞬で、変な沈黙が包み込んだ…

オイラはすかさず、
「そやな、今度は花見を兼ねて弁当持って来よな」
その言葉で空気が和み、くだらない話しをしながら、皆オイラの歩みに合わせてゆっくり歩いてくれた。

長兄ラオウは、わざと言ったんだとすぐに気づいた。
話し下手な兄貴にとって、最大の励ましだったんだ。

今日はめっちゃ疲れて、両膝と左肘に青タンが出来て痛かったけど…病気になってから最高の一日だった。

兄弟達、ホンマにありがとうな。