ドンキホーテなどを運営するPPIHグループが始めたMVNO「マジモバ」について評価します。


【結論】3GBプラン以外契約する価値なし

以下の表をご覧ください。マジモバと、ライバルとなりうるMVNOを比較したものです。

どうでしょうか。3GBプラン以外のプランが他社と比較するとかなり割高なことが一目瞭然だと思います。

15GBプラン比較だと、日本通信SIMが5GB多く使えて1118円も安く、25GBプラン比較だと日本通信SIMが2倍多く使えて1100円安い。

50GBプランにいたっては純粋に3872円も安いです。楽天モバイルの無制限と日本通信SIMの50GBプランを足しても5456円で、マジモバの50GBプランよりまだ594円も安い。

しかも、マジモバは30秒ごとに21.89円の通話料が発生するのに対し、日本通信SIMは5分かけ放題もしくは月間最大70分の無料通話付き(超過後も30秒11円と安い)ですからね。通話する人はさらに料金に差が発生します。


「いやいや、マジモバには毎月無料で商品がもらえる  #今月のおごり があるから」と考える方もいらっしゃると思いますが、今月のおごりで貰える賞品って200円〜300円くらいの商品なんですよね。

せいぜい300円の商品を無料で手に入れるために、他社より1100~3872円も高いお金を払うなんて本末転倒でしかありません。


3GBプランは契約する価値あり

3GB770円というのも、最安ではありません。表にあるように3GBの最安はエキサイトモバイルの690円です。

ただし、エキサイトモバイルは従量制プラン(使った分だけお支払い。楽天モバイルと同じ)なので1MBでも超えると次の段階に移行し、1430円(7GBまで)となります。そのため、エキサイトモバイルを除外するとしてもまだ日本通信SIMが730円で40円安いです。

さらに同額のSIMとしてHISモバイルがあります。通話料を考えるとHISモバイルに分があります。

それでもマジモバを契約する価値があると主張する根拠は、「データの繰越」に対応しているからです。

エキサイトモバイル、日本通信SIMはマジモバより安く、HISモバイルはマジモバと同額ですが、データの繰越に対応していません。

しかし、マジモバはデータ繰越に対応しています。「通話はしないが、データ量は使う月によって波がある。(2ヶ月間で平均6GB使う)」という人にとってはマジモバが最適解となるでしょう。

なお、3GBプランは「今月のおごり」の対象外です。


もっと攻めたプラン展開をしても良かったのでは?

PPIH側からすればマジモバを提供することで最低でも、月に1回ドンキホーテ等に来店を促せます。

「通信事業であまり利益を出せなくても、店舗に無料クーポンを引き換えに来たついでに買い物をしてもらって(そっちで)利益を出す」という考えでもっと攻めたプラン展開をして欲しかったなと思います。